出版社内容情報
若者たちのリアルな気分、それが映す、日本の今とこれから
”死んだまま生きる””ヒューマノイド・インターフェイス(宇宙人)美少女”など、ライトノベル作品に氾濫する、奇妙で特徴的なイメージ群。それらを読み解き、セカイ系ならぬシャカイ系の可能性-困難な時代を生きる若者たちの不思議な抵抗の姿を探る。
内容説明
ライトノベル作品に氾濫する奇妙で特徴的なイメージ群。そこには、若者たちの意識、感覚、イマジネーションを探る重要な手がかりがある。日本社会の「いま」を窮状ととらえ、そこで生きるがゆえに、韜晦のスタイルをとらざるをえない若者たちの、不思議な抵抗の姿を探る。
目次
1 若者文化の「いま」を知る(若者向けポピュラー・フィクションのつくり手と受け手;若者にとっての現代とは;分岐する「若者」)
2 自省と独断と―ライトノベルの世界(ライトノベルの系譜を探る;青春小説及び境界領域の作家たち;留保-韜晦の話法;「俺様主義」の魅力)
3 死と生をめぐるイミジェリ(共有される心象;孤立のかたち;透明な自己のアンビヴァレント;死んでいる私達には何よりも生きる目的が必要だ;他者という謎/空洞化する親密圏;親密圏を浸蝕する「社会」)
4 「平凡なうちら」が築く友愛(社会のよそよそしい威力;生きづらさからの脱出という主題;「でもね…」―無力を社会に投げ返す;醒めた絶望が育む同盟;普通の人生を選びとる意志)
著者等紹介
中西新太郎[ナカニシシンタロウ]
1948年生まれ。横浜市立大学教授。社会哲学、現代日本社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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