• ポイントキャンペーン

社会保障―セキュリティの構造転換へ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000283526
  • NDC分類 316.1
  • Cコード C0336

出版社内容情報

新自由主義的な諸政策のもと、社会保障の仰制と信頼の衰退は社会に不安とリスクを増した。監視や安全保障によるセキュリティ強化から、人々のライフチャンスと自由を拡げる新しい社会保障に向けた、具体的な制度構想。

内容説明

相互の不信と対立が煽られる分断社会のなか、社会保障の抑制は人々の不安とリスクをますます増大させてきた。監視・統制や安全保障の拡充としてのセキュリティ強化ではなく、ライフチャンスと自由の拡大を可能にする新しい社会保障へ。従来の福祉国家の限界を見すえながら具体的な制度構想を論じ、自由と社会保障の積極的な関係を描く。

目次

対論 セキュリティの構造転換へ
1 考察―社会保障理念の再構築(生活保障としての安全保障へ;社会保障法の基本理念としての自由)
2 問題状況―矛盾はどこに、いかにあるか(自由と生存をひきかえにするな!;最低保障改革の動向と自由―包摂の名による排除)
3 構想―自由のための社会保障制度(財政は信頼を作り出せるか?;ベーシック・インカム、自由、政治的実現可能性;「二つの自由」への福祉国家改革)

著者等紹介

宮本太郎[ミヤモトタロウ]
1958年生まれ。北海道大学大学院法学研究科教授。比較政治、福祉政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

marukuso

0
社会保障をすることで自律した生を導き、自由を求めるというテーマで、BIや社会保障の異なるあり方を検討する。各々の論考が比較的薄く、入門書である。もっと深く知りたい、考えたいという人には2000円は高くつくはず。2011/01/29

いかちょー

0
「セキュリティ」の言葉に惹かれて手に取ったのだが、「安全」よりもむしろ「安心」という意味で驚いた。社会学系では社会保障などの生存権に関する保障を「セキュリティ」と呼ぶということがわかった。本書冒頭の対談は用語がわからず、会話の意味がほとんどわからなかった。本書を読むだけの基礎知識が足りないようだ。しかし、その後に続く論説は比較的理解しながら読めた。ブックガイドがあるので、勉強のために読んでみようかと思う。誰に対して書かれた本なのか、対象を明確にした方が良いと思う。2010/05/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/351717
  • ご注意事項