書物誕生 あたらしい古典入門<br> ルクレティウス『事物の本性について』―愉しや、嵐の海に

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書物誕生 あたらしい古典入門
ルクレティウス『事物の本性について』―愉しや、嵐の海に

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000283045
  • NDC分類 131.6
  • Cコード C0310

出版社内容情報

二〇〇〇年以上前に誕生しながら、近代科学を先取りするような内容を持つラテン語の壮麗な長篇詩。宇宙の成り立ちから恋愛、技術の進歩まで、森羅万象を原子と空虚から合理的に説明し、不毛な宗教的呪縛から人々を解放した。時代を超えて、未知の事柄を探求する人々にインスピレーションを与えてきた書を読み解く。

内容説明

無からは何も生まれず、何ものも無にはかえらない―全てのものは原子と空虚とから出来ている。ウェルギリウスやオウィディウスらローマ詩人への影響。理性による原因の解明によって驚異を解消する。ブラウン運動を「予知」?「遺伝子」の概念や進化論との類似。家族の形成が文明の起源。欲望に駆られた技術の追求は、無知、そして戦争につながる。ボイルやニュートン、そしてドルトンへ―近代原子論へのつながり…二〇〇〇年以上前に誕生しながら、近代科学を先取りするような内容を持つ長篇詩は、いかなる論理でこの世界を説明し尽くしたか。

目次

第1部 書物の旅路―キリスト教世界を生き延びた原子論(修辞的カノン;ヴィクトリア朝の桂冠詩人;写本の発見と復活劇)
第2部 作品世界を読む―原子と空虚が生み出す世界(物質と空間;原子の運動と形;生命と精神;感覚と恋愛;世界と社会;気象と地質)

著者等紹介

小池澄夫[コイケスミオ]
1949‐2011年、長野県生まれ。1979年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。元滋賀大学教授。西洋古代哲学史専攻

瀬口昌久[セグチマサヒサ]
1959年、兵庫県生まれ。1991年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。2000年、京都大学博士(文学)。現在、名古屋工業大学大学院教授。西洋古代哲学史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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南北

41
エピクロスの原子論を受けて書かれた「事物の本性について」の概要と受容史が書かれている。エピクロスの思想は無神論と批判され、キリスト教から攻撃されてきたが、意外にも修道院に収蔵されていたり、ラテン語の教科書に引用されていたりして、全巻が今日まで伝わっている。神々は人間に関心がないという主張では魂の救済を唱えるキリスト教に対抗することはできなかったと容易に想像できるが、それでもテキストが残ったのは韻文だったことによる点が大きいようだ。読んでいて「千の風になって」という歌にも通じるものがあるような気がした。2022/10/21

ステビア

24
「啓蒙時代の思想家は誰しもが、ルクレティウスの影響を受けていると言っても過言ではない。」2024/02/05

Ex libris 毒餃子

12
西洋思想界に多大な影響を与える本書をインパクトと内容に分けて解説した本。なぜ、そこまで魅了するのかをもっと知りたくなった。2022/07/03

ツナ

5
ミステリ界隈には「壁本」なる本が存在するらしいです。これはミステリの解答やトリックなど物語の内容に納得できず「壁に投げつけたくなる」本に贈られる賛辞だという。私にもそんな本があったかな。記憶にはないかもしれない。さて、違う意味で目の前に突如「壁」のように現れる本がある。先述した賛辞されるようなミステリとは違い、今の己の知識や読解力では超えられない高い壁のような本。本書は今の私にとってそんな風に感じる本でした。古代の哲学者に繋がる知識を得たかったのだけど、少し違うアプローチを取ったほうがいいのかもしれない。2023/09/03

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