国家建設と民族自救―国民革命・国共分裂から一致抗日へ

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  • サイズ A5判/ページ数 392,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000282253
  • NDC分類 125.6
  • Cコード C3322

内容説明

第5巻では、国民革命軍の北伐から、抗日戦争が全面化するまでの時期を扱う。この時期の中国には、どのような政治体制を選ぶべきか、民主政治はいかにして可能か、大衆化へと進む都市文化や困窮する農村社会にいかに向きあうか、といった様々な課題が浮上していた。そして満州事変は、国共対立の状況下で、民族が団結して「抗日」にあたるという重い課題を突きつけた。戦争への危機意識が強まるにつれて、中国の領域や辺彊問題、民族文化への関心も高まってゆく。そうした思想的模索のなかから、「毛沢東路線」とその思想が形成されてくる。「国民革命の展開と動態」「南京国民政府の成立」「満州事変」「民族自救と文化・学術の地平」「毛沢東の戦略と哲学」の五章構成から成る。

目次

1 国民革命の展開と動態(国民革命軍北伐出兵にあたり将士に告げる書(蒋介石)
湖南農民運動視察報告(抄)(毛沢東) ほか)
2 南京国民政府の成立―訓政から憲政へ(訓政網領(中国国民党・胡漢民)
人権と約法(胡適) ほか)
3 満洲事変―統一、抗日、民主(一致して奮起し、共に滅亡の危機を救おう(蒋介石)
中華民国国難救済会宣言 ほか)
4 民族自救と文化・学術の地平(農村・都市・ジェンダー;科学と救国 ほか)
5 毛沢東の戦略と哲学(中国革命戦争の戦略問題(抄)(毛沢東)
中国の抗日民族統一戦線の当面の段階における任務(毛沢東) ほか)

著者等紹介

野村浩一[ノムラコウイチ]
1930年生。東京大学法学部卒。立教大学名誉教授

近藤邦康[コンドウクニヤス]
1934年生。東京大学大学院修士課程修了。東京大学名誉教授

村田雄二郎[ムラタユウジロウ]
1957年生。東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専攻修士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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