出版社内容情報
「する者」の恍惚と「みる者」の覚醒。旅と冒険とスポーツを巡る十の対話。山口瞳、市川崑、後藤正治、白石康次郎、安藤忠雄、森本哲郎、岡田武史、山野井泰史、山野井妙子、角田光代。エッセイ「「みる」ということ」も収録。
内容説明
「する者」の恍惚と「みる者」の覚醒。旅と冒険とスポーツを巡る対話。書き下ろしエッセイ「「みる」ということ」を収録。
目次
スポーツ気分で旅に出ようか(山口瞳)
映画とオリンピック(市川崑)
スポーツを書くということ(後藤正治)
海があって、人がいて(白石康次郎)
すべてはつくることから(安藤忠雄)
最初の旅、最後の旅(森本哲郎)
サッカー日和(岡田武史)
垂直の情熱について(山野井泰史;山野井妙子)
記憶の濃度(山野井泰史)
拳をめぐって(角田光代)
著者等紹介
沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年東京に生まれる。横浜国立大学卒業後、ルポライターとして出発。79年に『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、82年に『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、85年に『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞を受賞。ノンフィクションの新たなジャンルを切りひらく。『深夜特急』は幅広い世代に影響を与え、いまもロングセラーとして読み継がれている。2006年には『凍』で講談社ノンフィクション賞、14年には『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
174
一昨日の第二巻に続いて、第三巻です。前二巻同様、どのセッションも面白いですが、オススメは、安藤 忠雄&森本 哲郎&岡田 武史の3本です!!! 続いて、最終第四巻へ。直ぐに読みたいですが、読めるのは来月(7月)だと思われます。トータルの感想は全四巻読了後に。 https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/3272 2020/06/22
DEE
14
沢木耕太郎氏が行ってきた過去の対談を再編したもの。これはシリーズものらしい。 昔は対談集って特に面白いと思わなかったけれど、今ではそれほど苦手ではなくなっていることに気付く。 ジャーナリストの森本哲郎氏の紀行文に関する話と、クライマーの山野井さんのは再読だけどやはり面白かった。2020/07/10
taku
13
一番の目当ては山野井泰史、妙子夫妻。“一日たりとも次の憧れを忘れてないです” いい言葉だ。『凍』と『垂直の記憶』は再読しよう。ヨットの白石康次郎、旅の森本哲郎、サッカーの岡ちゃんが面白く読めた。沢木耕太郎のジャムセッションは、あれ、そういうリズム?と思うこともあるけど、ベースラインはしっかりしている。ノンフィクション作家としての「みる」と「する」について書いた、巻末エッセイも味のあるソロだ。角幡唯介との対談でも、『さもなくば喪服を』は傑作と評価していた。いつか読んでみたい。2023/12/28
ジュースの素
10
非常に面白かった。ただ、インタビューがかなり古い物が多い。なんと言ってもいいのは、森本哲郎との対談で、2人の旅の仕方や思いに違いがあり、それも良しと思った。あの時よかったから同じ旅がもう一度出来るかといえばノー。 その年、そのタイミングでなきゃ得られないのが旅の醍醐味。私も再度行きたい場があるが、その点怖さもある。2020/06/21
ポン
7
山野井泰史さん、妙子さんとのセッション。かつて沢木さんの『凍』を読み、今年、ポッドキャストで『凍』のラジオドラマを聞いていたので、お二人とのセッションは、緊迫した過酷な情景が目に浮かぶように心にしみました。2022年11月公開の山野井さんのドキュメンタリー映画も楽しみです2020/09/24