出版社内容情報
「多様な生きものたちとの調和」でおいしいお米を作る農家にひかれ、無肥料・無農薬で米作りを始めた著者。田植え、除草等の農作業と並行して、タニシがいる・いないでイネの育ち方は違うのか、除草の適正回数は?と観察と研究も進め、持続可能な農業のあり方を追求する。「挑戦する田んぼ」から農業と地球の未来を考える。
【目次】
内容説明
多様な生きものがいる田んぼで作られるお米はおいしい!挑戦する田んぼでやってみたのは、生きものたちとのお米作り。タニシ、ヤゴ、クモ、カエル、モグラ、ヘビ…。鳥も、雑草の種類も豊富。そんなお米作りは、未来の田んぼの可能性も見せてくれる。
目次
1章 田んぼの中には何がいる?(マンガ「田んぼの中には何がいる?」;佐藤さんちの田んぼに行ってみた!;生態学って何だろう?;生きものと生きものの関係;「自然共生田んぼ」の作りかた;一匹のヤゴが一グラムの糞をすると……;佐藤さんの田んぼは、生きものが多い;「自然共生田んぼ」を続ける理由;田んぼがもっている力を大解剖!;調和が「カギ」になる)
2章 お米がたくさんとれる田んぼ(マンガ「静かな田んぼ」;高収量の田んぼに行ってみた;農業、そして農家の事情/「緑の革命」がもたらしたもの;田んぼの「科学化」と「機械化」;「沈黙の春」って何?;昔の農業からこれからの農業へ;生態系サービスとその利用)
3章 挑戦する田んぼ(マンガ「挑戦!持続可能な米作り」;持続可能な米作りって、なんだろう?;化学化に頼った農業は、もう限界?;田んぼの「キーストーン種」、タニシ;除草剤を使わない田んぼの工夫;「挑戦する田んぼ」で田んぼの調和を知る;「挑戦する田んぼ」の回復力と調和;「地球の回復力が限界を超えた!」って、どういうこと?;これからの生き方―SDGsに向けて)
著者等紹介
安田弘法[ヤスダヒロノリ]
山形大学名誉教授、信州大学理事。島根県出身。名古屋大学大学院農学研究科修了、農学博士。生物群集を研究対象に自然の調和機構の解明をライフワークにしている。これまで食糞性コガネムシ群集、捕食性オオカを中心にした蚊の幼虫群集、アブラムシ捕食者群集、熱帯の土壌微生物が地上部生物の多様性に及ぼす影響、自然共生水田における生物の調和機構の解明に関する研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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