出版社内容情報
世界有数の森林国,日本.その豊かな森は,かつて人の営みとともにありましたが、次第に放置され、今では厄災につながるケースも増えています.そんな現状を改善し、豊かな森を取り戻そうとする取組が,いま各地で行われ始めています.歴史をふまえ、環境問題の視点も取り込み,森と人とのよりよい未来をどう作るかを論じます.
内容説明
世界有数の森林国、日本。森は、今荒廃が目立ち、木も森も泣いているように見えます。どうすれば、豊かな森を取りもどせるのでしょう。多様な視点から木と人とのよりよい未来を考えます。
目次
プロローグ 森へ行こう!
1 豊かに利用されてきた日本の森(日本は世界有数の森林国;日本の森はどのように利用されてきたの?;縄文時代・弥生時代;飛鳥時代から戦国時代まで;江戸時代;明治時代;戦争の時代;全国で植林が始まった;造林と国土の保全;安価な木材の輸入が始まった;平成・令和の時代;森とのかかわりは時代とともに変化)
2 森と人の暮らしのかかわり(森が持つ多面的機能;水をためる力・はぐくむ力;風を防ぐ力;災害を防ぐ力も持っている森;温暖化を抑止する力がSDGsを実現;大きな役割・小さな役割;森の整備、そして保全;森を守る人「フォレスター」の存在;緑を守る「緑の雇用」作戦;林業女子・林業男子;必要なのは有効活用;国産木材の利用量を増やすアイディアを出してみよう!;利用量を増やすアイディアは他にも!)
3 これからの森の使い道(国産木材の使い道;よみがえらせよう!森利用のサイクル;利用するサイクルを創出)
エピローグ 森とともに生きよう!
著者等紹介
長濱和代[ナガハマカズヨ]
博士(農学)。前・日本経済大学教授。現・林業経済研究所研究員。名古屋市出身。愛知教育大学教育学部卒業。東京都で小学校教員を経て、筑波大学大学院で修士(環境科学)取得。東京大学大学院新領域創成科学研究科で単位取得退学。地球環境の問題を、世界の森林減少と保全から解きたいと考え、インドのヒマラヤ山麓でフィールドワークによりデータを蓄積する。地域では、林業女子会@東京、森林ボランティアグループ「樹人の会」(松戸市)に参加するなど、森林資源の循環を模索中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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