岩波モダンクラシックス
近代世界システム〈2〉―農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000271448
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0330

内容説明

15世紀に出発し、今なおわれわれがその中にいる「世界システム」を、国民経済の枠をこえた「ヨーロッパ世界経済」の展開過程としてとらえるジャンポ・ヒストリー。このシステムが危機を迎えている現在、その生成史をふりかえることは、現代社会の危機を根源的に問い直し、新しい社会理論を構想するための必須の作業であろう。

目次

4 セビーリャからアムステルダムへ―帝国の挫折
5 強力な中核諸国家―階級形成と国際商業
6 「ヨーロッパ世界経済」―その辺境と外部世界
7 理論的総括

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

7
「東欧とロシアの違いは都市についても明白だった。東欧では都市の衰退がロシアよりひどく、土着の都市ブルジョワジーも自国産業も、ロシア以上に衰退した。むろん、それはあくまでも比較の問題である。西欧と比べれば、ロシアも絶対的にはともかく、相対的には衰退したといえるかもしれない。また、東欧にしても、全面的な衰退がみられたわけでもない。しかし、東欧とロシアに質的な差があった…「十六世紀第一期」には、この差はそれほど目立ってはいなかった。しかし、東欧では…領主層が、公然と「反都市」の姿勢をとるようになる」2022/05/03

koji

2
Ⅰを読み終えて3年5ヵ月。漸くⅡを読了しました。著者によれば、16世紀のヨーロッパは「世界経済」とよばれ、「世界帝国」とは異なるシステムといいます。それは内部に多数の政治システムを含んでおり、その規模は技術水準、とりわけ域内の交通・通信の水準に対応しているので、その境界は流動的です。そこから本書の肝となる「中核、半辺境、辺境」地域論に展開されます。本書から学んだことは、「搾取者が描く心象への被抑圧者の反発」は弁証的に超克しえないこと、そしてそれを「生きた人間の証」として、今日的にも肯定している所です。2013/09/28

金糸雀

2
マクロ経済学の真価が出てる気がする.応用力ぱない

Francis

1
Ⅱは15世紀のスペイン、オランダ、イギリスの歴史を中心に記述し、ヨーロッパで「世界帝国」ではなく「世界経済」が形作られていく過程を考察。こちらも面白く読めたが、Ⅰに比べると難しくなり、まとめるのも難しくなった。2014/12/04

Satoru Yonekura

0
Ⅰは分かり易かった印象だったけれど、Ⅱは途中から難しくなってきた。2013/04/04

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