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動物観と表象

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  • サイズ A5判/ページ数 313p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000271073
  • NDC分類 480
  • Cコード C0300

内容説明

生活様式や宗教の異なる民族は、それぞれ異なった動物観をもち、図像や彫刻などに表象してきた。またそれはバイオテクノロジーなどの発達やメディアの変化によって大きく変容してきている。表象にあらわれた動物観を読み解き、動物観が今日の社会や文化のなかでもつ意味を考察する。

目次

序論 人間と動物の関係性へのまなざし
第1章 動物観と表象の背景(対称性の思考としてのアニミズム;動物をめぐる比較宗教学―「俗化する文化」と「聖化する自然」をつなぐもの;キリスト教ヨーロッパ世界における動物愛護思想の歴史的文脈―イギリスを例として;民族と動物―台湾原住民族の事例を中心に;仮面と動物―儀礼の中に生きる動物たち)
第2章 動物観と表象の変容(先史、古代美術で表象される動物;人間を映す鏡―ヨーロッパが「発見」した動物像;日本文化の中の動物;異者としての動物―戦後日本マンガでの動物表象;科学と技術と生命観)
第3章 動物観をめぐる多様性(動物観をつくる動物園;実験動物の倫理―実験動物医学の立場から;動物愛護の歴史と現在;人間性と動物性)

著者等紹介

奥野卓司[オクノタクジ]
関西学院大学社会学部教授

秋篠宮文仁[アキシノノミヤフミヒト]
(財)山階鳥類研究所総裁(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

10
全然難しくないから読んでみて!読みやすい、分かりやすい、面白い、興味深い。様々な時代や地域、民族、文化が自然や動物をどのようなものだと考えていたか。もちろん、日本の話もあります。現代の自然・動物との関係も書いてあります。それぞれの専門家さんが分かりやすい文章で解説。つくづく私は日本人だと思った。私の宗教観は手塚治虫とナウシカでできているみたい。今後はワンピースの世界観が世界に広まるのかな?動物と対等(もしくは人間の方が下)な日本の文化が世界に広がれば良いな。2019/11/22

ふなし

1
★★★★★

志村真幸

0
 中沢新一「対称性の思考としてのアニミズム」、ジュマリ・アラム「動物をめぐる比較宗教学-「俗化する文化」と「聖化する自然」をつなぐもの」、井野瀬久美恵「キリスト教ヨーロッパ世界における動物愛護思想の歴史的文脈」、野林厚志「民族と動物-台湾原住民族の事例を中心に」、吉田憲司「仮面と動物-儀礼の中に生きる動物たち」などが収録されている。  豪華な執筆陣で、また実に多様な分野から集められている。ただ、内容や書きぶりはまちまち。気になった章を読んで勉強するといった使い方がふさわしいのでは。 2022/03/17

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