グーテンベルクの森
生命の秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 180,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000269827
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

1冊の本が少女の運命を変えた.生物好きな少女は生命科学者となるが,正体不明の病気に見舞われ苦悩の日々を送る.いきがいとは何か.神とは何か.その答えを求めてどんな本と出会い,何を思ったのか.

内容説明

サンタクロースのプレゼント『棘のないサボテン』が八歳の少女の運命を変えた。生物好きな少女はついに生命科学の研究者となる。しかし正体不明の病気に見舞われ、研究者の道をあきらめ、三〇年に及ぶ苦悩の日々を送る。生きがいとは何か。神とは何か。死とは何か。その答えを求めていかなる本と出会い、何を思ったのか。荊の道を歩んだ女性生命科学者が、本との関わりと心の軌跡を赤裸々に語る。

目次

1 幼児
2 小学生
3 中学・高校時代
4 大学・大学院時代
5 専業主婦
6 研究者として
7 いかに生きるべきか
8 神とは何か
9 死とは何か
10 私の本の読み方
11 本を書く

著者等紹介

柳沢桂子[ヤナギサワケイコ]
1938年生まれ。お茶の水女子大学卒業、コロンビア大学大学院修了。慶応義塾大学医学部助手、その後三菱化成生命科学研究所主任研究員を務めるが、病により退職。正体不明の病とたたかいながら、文筆活動を始める。現在は生命科学のサイエンスライター、エッセイストとして活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

312
読書との関わり、来歴を語るエッセイシリーズ。著者の柳澤桂子氏はサイエンスライター、エッセイスト。彼女の本との最初の出会いは与田準一の詩。その後、『棘のないサボテン』、『キュリー夫人伝』、『愛の妖精』へと進んで行くのだが、戦中、戦後の時代であったため、けっして恵まれてはいなかった。逆に言えば、それだけにあるものを精読もしただろう。そして、将来を決定づけたのがブラウンの『細菌学』。これ以降も分子生物学、生化学の本が続くが、彼女は生来身体が虚弱であったためもあって、命あるいは生きることの意味を問い続ける。⇒2023/01/28

neputa

8
以前、著者の『われわれはなぜ死ぬのか』という作品を読んだ。生命科学の視点から、あらゆる生命の多様な「死」を記した作品だ。同じく人間も自然界の住人。細胞レベルでは私たちが抱く死のイメージとはまったく異なる世界が広がっていた。科学の本でありながら、文章に妙な迫力があった。手塚治虫作品を読んだ時のような、人知を超えた何かに飲み込まれてしまうような感じだ。打って変わって本書はエッセイである。著者が綴る文章の向こうにどのような人生があったのかを知る。そして、迫力ある文章の理由を垣間見ることができた気がする。2025/02/15

のりきち

2
著者の今までの本との出会いについてつづった本。 この本のおかげでアポトーシスの正しい意味を初めて知った。 松山に住んでいたというのでちょっとだけ親近感。2012/09/09

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