出版社内容情報
「バーがあって君が飲んでいて」「人生の旅でまた会おう」など百篇のエッセイに加え、松浦寿輝氏との特別対談「もうひとつの十字路」を収めた最終巻。「一読勃起、再読慙愧の快文章に心が震える。時代の十字路に立って北方謙三が凝視したものは何か。それを知りたければ、これを読むしかないのだ」(五木寛之)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
164
北方 謙三は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『十字路が見える』シリーズ全四巻、東西南北、二段組1,350頁超完読しました。最後のⅣ巻は新作でした。オススメは、船戸与一関連のエッセイ&松浦寿輝氏との対談「もうひとつの十字路」です。しかし新潮に連載していたにも関わらず、岩波書店刊は不思議です。著者は現在76歳ですが、少なくとも88歳位までは新作を書き続けて欲しいと思います。 https://www.iwanami.co.jp/crossroads/2023/05/26
KAZOO
93
北方さんのエッセイ集4冊の最終巻で2020年から2024年ころに週刊新潮に連載されたものがまとめられています。私の年齢とほぼ同じなせいか納得させられまた身近な話が多く楽しめました。コロナが流行っていたころなのでご自分の健康などについての話もあります。このようなエッセイは高島俊男さんの話も何度か読んでいますがこの北方さんのシリーズも再度読み直そうという気がしています。2025/05/07
都人
6
このブログを始めたのが、2009年の8月、読んだ本が2229冊になる。その中で岩波書店の本はこのシリーズの4冊だけだ。週刊新潮に連載されていたのに、ハードカバーは岩波、収益増のためなのか。映画に関する不確かな知識だが、この本には、著者が映画が好きと言うこともあり、その話が多く出てくる。イタリア製の西部劇、日本では「マカロニ・ウエスタン」と呼ばれるが、本場のハリウッドでは「スパゲッティ・ウエスタン」と呼ばれていると聞いたことがある。2023/06/16
IysKG213
3
十字路が見える完全版最終巻。この巻の収録作は全部既刊未収録。 巻末に松浦寿輝氏との対談付き。 全4巻、普段なら読むのが嫌になるところだが、全て作者とバーで話をしている様な感で、「へぇ〜」「ふ〜ん」と相槌を入れながらすっと読めてしまった。 できるならば、電子にもしてほしい。常に傍に置いて読める様にしてほしい。 連載をしていた新潮なのか、この本をだした岩波なのかわからんが、頼むよ。 最後に愛猫レモンの話、エッセイに描かれたことしか知らないが、ここまで読み続けた身としては寂しいよ。 2024/11/04
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- パタリロ! 45巻 白泉社文庫