出版社内容情報
「尖閣有事」は必ずやって来る──。2023年3月、異例の3期目に突入し、強国・強軍的な「戦狼外交」を推し進める習近平政権。30年以上にわたって中国をウォッチしてきた著者は、遠くない時期に尖閣をめぐって有事が起きると予測する。日本を米国に従属する一部とみなし、「上から目線」の対日外交を進める中で、米中新冷戦の新局面という文脈からも、中国を脅威とするNATOに対する文脈からも、また東アジアの地政学の面からも、尖閣有事が差し迫った危機であることを論じると同時に、中国外交の今後を展望する。
内容説明
来るか来ないかではなく、「いつ来るか」の問題だ。「台湾統一は当面困難」。習近平政権がそう結論づけたとき、尖閣諸島は「代替地」として格好の標的になる―。その時、日本はどうするか。はたしてアメリカは守ってくれるのか。取材歴35年の中国ウォッチャーが「今そこにある危機」を明らかにする。
目次
序章 「尖閣有事」を迎える6つの条件
第1章 「尖閣有事」のXデー
第2章 日中対立から「尖閣有事」へ
第3章 人民解放軍の混乱と経済の悪化
第4章 台湾・頼清徳新政権で事態はどう動くか
第5章 「フィリピン有事」最前線―日本も「明日は我が身」
第6章 アメリカは守ってくれるのか―もはや米政権を恐がらない中国
著者等紹介
近藤大介[コンドウダイスケ]
1965年生まれ。埼玉県出身。東京大学卒業。国際情報学修士。講談社入社後、中国、朝鮮半島を中心とする東アジア取材をライフワークとする。北京大学留学、講談社(北京)文化有限公司副社長などを経て、現在、『現代ビジネス』編集次長兼中国問題コラムニスト。連載中の「北京のランダムウォーカー」は730回を超え、日本で最も読まれる中国コラムとなっている。2008年より明治大学講師(東アジア国際関係論)も兼任。2019年『ファーウェイと米中5G戦争』で岡倉天心記念賞最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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