出版社内容情報
経済問題と不可分に浮上する法的問題とは何か.規制制度改革,通商摩擦,世界貿易枠組みに見え隠れする「法vs.経済」の問題を,テレコム,金融,航空運輸,知的財産権等の現代的課題に即して究明するタイムリーな問題提起.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
39
法と経済という題名で最近の技術やテクノロジーに詳しい著者が様々な観点から経済問題を分析しています。法律の専門家であるのに新古典派経済学などを論至り、自由貿易主義など経済学の本かと思われる題が多いのですが、読んでみるときちんと法的な観点からの分析やケースが出てきます。学際的な分野なのでしょう。2015/05/26
くりりんワイン漬け
2
蘇我駅で立往生し既に四時間以上経過。その間この本の必要と思われる箇所読んだ。石黒氏のストレートでとても素直に考えられる思考と論評に楽しませていただきました。2014/02/08
ukiyo_san
1
所々感情的な脱線があったり、陰謀論めいた描写になったりと、冷静さを欠く部分もあるが、内容に明白な論理的破綻は無く、いわゆるトンデモ本では決して無い。従って傾聴すべきものはあるが、著者の批判するタイプの新古典派が日本の経済学界においてどれだけの比重を占めているのか、関係者のいわば「公式見解」に安易に依拠していないか等々の検討次第でそのインパクトは変わってくる、と思われる(なお、著者は「人類共通の価値をめざす」ことを目的とし、そのために「"多様性"をそれとして認める寛容さ」が必要だ、という立場に立っている)。2013/12/29
MADAKI
0
東大でも飛び切りの変わり者教員、石黒先生の本。面白いので一度は読んでみてほしい。