私だけのふるさと―作家たちの原風景

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  • サイズ B6判/ページ数 163,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000258906
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

池内紀(姫路市),角田光代(横浜市),辻原登(和歌山県印南町),北方謙三(唐津市),吉田修一(長崎市)…….多彩な顔ぶれの作家陣が故郷への思いを語った,毎日新聞夕刊の人気連載が一冊に.須飼秀和による鮮やかなカラー挿画が,回想の余韻を深める.

内容説明

多彩な顔ぶれの作家四〇名が、自らの故郷への想いや、幼少時代のエピソード、その土地が書き手としての自分に与えた影響などを語った回想集。故郷を描く言葉は、消えることのない風景の鮮明な活写であると同時に、彼方に漂う儚い幻想のようでもある。須飼秀和によるカラー挿画が、回想の余韻を深める。

目次

穂村弘(北海道札幌市)
馳星周(北海道浦河町)
室井佑月(青森県八戸市)
佐高信(山形県酒田市)
西木正明(秋田県西木村(現・仙北市))
古川日出男(福島県郡山市)
阿刀田高(新潟県長岡市)
井波律子(富山県高岡市)
本谷有希子(石川県松任市(現・白山市))
薄井ゆうじ(茨城県土浦市)〔ほか〕

著者等紹介

須飼秀和[スガイヒデカズ]
1977年8月、兵庫県明石市生まれ。画家。2004年3月、京都造形芸術大学芸術学部美術・工芸学科洋画コース卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

幹事検定1級

30
作家さんが自らの故郷を語るエッセイ集。都会出身であれ、自然豊かな地方出身であれ、故郷への思いは人それぞれ熱いものがあります。それでも自然豊かなところで暮らしていた方の話は興味も羨ましく思ってしまいます。都心の生活の便利さにどっぷりと慣れその豊かさに満足してしまうと、故郷は遠くに在りておもうもの、が良いのかもしれませんが。(図書館本)2017/04/11

むつこ

29
毎日新聞の夕刊に連載されていた作家さんたちのふるさとエッセイ集。イラストがいい。と、思ったらご苦労された様子。でも、作家さんの文章のイメージがそのまま広がり幼い頃の原風景はちょっぴりせつないけれど大切な場所、行ったことはなくても懐かしく感じられた。2015/09/02

ぶんこ

23
読み終わって、一番印象に残ったのが挿絵でした。 描かれた須飼さんのあとがきが良かったです。 当時の雰囲気を再現する為に、随分苦労されたようです。 他には、各種の賞の受賞者で、知らない作家さんが多かった事に驚きました。 芥川賞、直木賞といった大きな賞の受賞者でも、まったく知らず、読んでもいないとは。 自分は、かなりの読書量と思っていたのに、偏っているってことですね。2014/08/09

nonpono

21
毎日新聞夕刊連載。「私は居酒屋と本屋と商店街があればいい。」と角田光代は書くが、わたしならバーを足したい。「人は誰でもこれしかなかったという道を歩くだけ」と言い切る柳美里らしさ、潔さ良さ。「どこにいても私は、岡山を書き続けます。」、やはり岩井志麻子だ。様々な作家が語る故郷について。自然豊かな場所に生まれる人、繁華街で生まれる人、引っ越しばかりの人、様々な作家の原風景、ルーツ。みんな、どっか眼差しが優しい気持ちに包まれているような気がする。わたしもふるさとが懐かしくなる。6月までに帰るの、ふるさと新宿に。2024/05/01

kiyoboo

21
多彩な顔ぶれの作家40名が語る故郷への想いや幼少時代のエピソードなどを語る。原稿自体は見開き1ページ程度で簡単に読め、挿絵に味わいがあり、心なごむ。西加奈子さんは大阪だと思っていたらエジプトだった。1番印象的だったのは、柳美里さんの横浜市中区小金町だった。今はきれいな大岡川がドブ川で一帯が青線地帯だということに驚いた。柳さんの育った環境がクギ師の父とキャバレー勤めの母で、母が恋人を作り、父は車で寝泊りし、子供たちだけで荒れた家庭だった。だから「物書きを選んだ、というかこの道しかなかった。」という。2014/05/14

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