出版社内容情報
倭国史、すなわち「日本」成立以前の国家形成過程においては、国内支配体制は国際的契機と不可分なかたちで進展していった。三~七世紀の列島の歴史像を、隣接諸地域との関わりを重視しながら、一国史の枠を超える視点に立って描き出すとともに、首長制社会論に基づく国家形成理論によって日本古代史を捉え直す論考を集成する。
内容説明
倭国史、すなわち「日本」成立以前の国家形成過程においては、国内支配体制は国際的契機と不可分なかたちで進展していった。三~七世紀の列島の歴史像を、隣接諸地域との関わりを重視しながら、一国史の枠を超える視点に立って描き出すとともに、首長制社会論に基づく国家形成理論によって日本古代史を捉え直す。
目次
東アジア諸民族の国家形成と倭王権の展開
第1部 倭国の形成―三‐四世紀を中心に(『魏志』倭人伝にみる倭国・邪馬台国;倭国と東アジアの祭祀・祭祀空間―三世紀を中心に ほか)
第2部 倭王とその支配構造―五‐六世紀を中心に(広開土王碑文の「倭」関係記事;倭の五王の外交と内政―府官制秩序の形成 ほか)
第3部 東アジアのなかの倭国―七世紀をめぐって(東アジアにおける国際変動と国家形成―七世紀の倭国;七世紀の倭国仏教と百済・中国北朝 ほか)
第4部 古代国家形成への道―首長制社会論の視角から(日本古代史における首長制社会論の試み;日本古代国家形成史の諸段階 ほか)
著者等紹介
鈴木靖民[スズキヤスタミ]
1941年北海道生まれ。国学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。現在、国学院大学文学部史学科教授。横浜市歴史博物館館長。日本古代史、東アジア古代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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