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「私たちの世界」がキリスト教になったとき―コンスタンティヌスという男

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000257749
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0022

内容説明

ヨーロッパの根にあるのはキリスト教ではない。歴史の曲がり角を、全く新しい光の下に書き直す。迷い苦悩しつつ生きたひとりの男の個性が、歴史をつくった。もっとも「大きな物語」を解体する、歴史像への挑戦。

目次

人類の救世主コンスタンティヌス
キリスト教という傑作
教会という、もうひとつの傑作
ミルウィウス橋の夢、コンスタンティヌスの信仰、改宗
コンスタンティヌスの改宗の大小の動因
「教会」の「主宰者」コンスタンティヌス
二重の世紀―異教的かつキリスト教的な帝国
キリスト教は揺らめくが、やがて勝利する
部分的かつ混淆的な国教。ユダヤ人たちの境遇
イデオロギーは存在するか?
ヨーロッパはキリスト教の根をもっているか?
古代ユダヤ教における多神教と一者崇拝

著者等紹介

ヴェーヌ,ポール[ヴェーヌ,ポール][Veyne,Paul]
1930年生まれ。現代フランスの「新しい歴史家」の一人。ローマ学院にて古代ローマ史を研究。文献考証学・考古学の分野で多くの成果をあげる。1970年、『歴史をどう書くか』(邦訳、法政大学出版局、82)執筆、これによってアカデミー・フランセーズよりエッセイ賞を授与される。76年、大著『パンと競技場』(邦訳、法政大学出版局、98)を上梓。この仕事により、アナール学派第三世代として認知されるとともに、コレージュ・ド・フランス教授に抜擢される

西永良成[ニシナガヨシナリ]
1944年生まれ。東京大学フランス文学科卒業。同大学院に入学後、1969‐72年、フランス政府給費留学生として、パリの高等師範学校およびソルボンヌ大学に留学。1978‐80年、フランス国立東洋語学校講師。2008‐10年、パリ・日本館館長。現在、東京外国語大学名誉教授

渡名喜庸哲[トナキヨウテツ]
1980年生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員。エマニュエル・レヴィナス研究を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tubokabi

1
普段読まないジャンルだから前半は読むのにとても苦労した。後半は社会学っぽくて読みやすかったけど、単純な社会構築主義の域から出てないから物足りなかったっす2015/01/19

石野 真

0
コンスタンティヌスがキリスト教を公認したのは、政治的な計算からではなく純粋に振興からだという主張で、塩野七生(恐らくは多数派)とは意見が異なる。熱心なキリスト教徒かというと自分を無神論者というので作者の立ち位置が良くわからない。ただし、知りたいと思っていた原始キリスト教が組織されて行く様はあまり記載が無かった。あまり良く分かっていないからかもしれないが。2011/01/22

Walpurgisstrasse666

0
アウグスティヌス帝のキリスト教改宗問題と、ローマの旧信仰の折り合いの点が一番面白い。やや極端な解釈である気もするが、教会側の公式見解とは別の視点という意味では貴重。2011/06/17

ポルポ・ウィズ・バナナ

0
訳にかなり問題があるような。2011/01/23

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