内容説明
ヨーロッパの根にあるのはキリスト教ではない。歴史の曲がり角を、全く新しい光の下に書き直す。迷い苦悩しつつ生きたひとりの男の個性が、歴史をつくった。もっとも「大きな物語」を解体する、歴史像への挑戦。
目次
人類の救世主コンスタンティヌス
キリスト教という傑作
教会という、もうひとつの傑作
ミルウィウス橋の夢、コンスタンティヌスの信仰、改宗
コンスタンティヌスの改宗の大小の動因
「教会」の「主宰者」コンスタンティヌス
二重の世紀―異教的かつキリスト教的な帝国
キリスト教は揺らめくが、やがて勝利する
部分的かつ混淆的な国教。ユダヤ人たちの境遇
イデオロギーは存在するか?
ヨーロッパはキリスト教の根をもっているか?
古代ユダヤ教における多神教と一者崇拝
著者等紹介
ヴェーヌ,ポール[ヴェーヌ,ポール][Veyne,Paul]
1930年生まれ。現代フランスの「新しい歴史家」の一人。ローマ学院にて古代ローマ史を研究。文献考証学・考古学の分野で多くの成果をあげる。1970年、『歴史をどう書くか』(邦訳、法政大学出版局、82)執筆、これによってアカデミー・フランセーズよりエッセイ賞を授与される。76年、大著『パンと競技場』(邦訳、法政大学出版局、98)を上梓。この仕事により、アナール学派第三世代として認知されるとともに、コレージュ・ド・フランス教授に抜擢される
西永良成[ニシナガヨシナリ]
1944年生まれ。東京大学フランス文学科卒業。同大学院に入学後、1969‐72年、フランス政府給費留学生として、パリの高等師範学校およびソルボンヌ大学に留学。1978‐80年、フランス国立東洋語学校講師。2008‐10年、パリ・日本館館長。現在、東京外国語大学名誉教授
渡名喜庸哲[トナキヨウテツ]
1980年生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員。エマニュエル・レヴィナス研究を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tubokabi
石野 真
Walpurgisstrasse666
ポルポ・ウィズ・バナナ