内容説明
本書は社会科教育を改善する立場から、次のような我が国の当面する教育課題に対して具体的に応えることを目的として著した。今日の学校教育では、「確かな学力」を向上させることが緊要な課題となっている。われわれはこの課題にどのように対応したらよいか、解決の方策は何かについて真剣に考えねばならない。そのため、学校の教育課程の大部分を占める教科教育の在り方を検討する必要があるが、ここでは社会科教育を取り上げその在り方について考えてみる。
目次
1 社会科教育実践学とは何か、なぜ社会科教育実践学か
2 社会科教育実践の理念と成果
3 社会科教育実践の理論と方法
4 国際理解教育と社会科教育実践
5 生活科・総合的な学習の時間と社会科教育実践
6 社会科教育実践学の課題と展望
著者等紹介
溝上泰[ミゾウエヤスシ]
1932年広島県生まれ。広島大学教育学部高等学校教育科社会科歴史卒業。広島大学大学院文学研究科修士課程西洋史学専攻修了(文学修士)。広島県立高校教諭、長崎大学講師、助教授。教育学部。文部省初等中等教育局小学校教育課教科調査官。広島大学助教授、教授。学校教育学部。広島大学附属東雲小学校長、附属学校部長。鳴門教育大学教授。学校教育学部。鳴門教育大学副学長、学長(平成10年4月‐平成16年3月)。全国社会科教育学会長、日本社会科教育学会評議員、OECD/CERI環太平洋研究組織議長、日本教育大学協会理事・評議員、日本教科教育学会理事、徳島県教育振興会審議会長を歴任
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感想・レビュー
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まっし
0
社会科教育の基礎知識を学ぶべく読んでみました。興味深い点は色々ありますが、谷川彰英先生の小論が印象的でした。学校教育が私事的なものから公共的なものへと変わっていったことは当たり前のことですが、発見でした。まだまだ僕の理解力が不足しているため、分かっていない点も多々あるので読み直していこうと思います。2012/07/12
大学院生
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「社会科教育実践で育成すべき学力としての社会認識」岩田一彦 p69〜p71 社会科の授業過程は、「知る」、「分かる」、「考える」から構成すべきだと分かった。それぞれの過程でどう評価するか考えていきたい。2020/11/23
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