内容説明
グローバル化・情報化が生活をいっそう便利にする一方、経済の先行きは依然として不透明です。そうしたなか、生活の様々な場面でリスクや不安を抱える人が増えています。失業・貧困といった生計上のリスク。健康や離婚といった人生上のリスク。環境破壊や原子力発電所の事故といった社会・国家規模のリスク。リスクの中身は様々ですが、その種類は増え、およぶ範囲は広がっています。現代社会に特有のリスクにどのように対処したらいいのでしょうか?様々な分野の専門家が、最新のデータをもとに討議し、リスクの要因を探り、安全と豊かさを取り戻すための構想を明らかにします。
目次
第1章 高リスク社会としての現代
第2章 “サービス化”“グローバル化”はリスク構造をどのように変えたか?―四七都道府県データによる検証
第3章 逆機能に陥った日本型セーフティネット
第4章 低所得世帯のリスクと最低所得保障
第5章 貧困になるリスク・貧困であることのリスク―福祉国家と社会的リスク管理の困難
第6章 男女共同参画社会、自立する若者からみた最低賃金制度
第7章 戦後日本社会における犯罪
第8章 原発リスクを超えて
第9章 環境問題の発生
第10章 リスクに抗する福祉とは
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
京都大学大学院経済学研究科教授
下平好博[シモダイラヨシヒロ]
明星大学人文学部教授
大沢真理[オオサワマリ]
東京大学社会科学研究所教授
駒村康平[コマムラコウヘイ]
東洋大学経済学部助教授
岩田正美[イワタマサミ]
日本女子大学人間社会学部教授
長谷川真理子[ハセガワマリコ]
早稲田大学政治経済学部教授
小川正浩[オガワマサヒロ]
生活経済政策研究所専務理事
後藤玲子[ゴトウレイコ]
立命館大学大学院先端総合学術研究科教授
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感想・レビュー
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- 和書
- 肩こりには脇もみが効く