出版社内容情報
空が白むまでヴェイユの言葉に向き合ったソルボンヌでの日々、東京を訪ねてきた風変わりな旅人たちと過ごした一夏、ムーミンと出会いヤンソンの作品を翻訳するようになるまで……。東京-パリ-ヘルシンキ。旅の指針は、やりたいことだけをやる--。大切な人のミンネ(記憶)をつなぐ。過去はいま、確かな輪郭をとってわたしに寄り添い始める。
内容説明
空が白むまで、ヴェイユの言葉に向き合った学生時代、はじめて、自分のための彫刻を注文したパリのアトリエ。東京を訪ねてきた陽気な旅人たちとのにぎやかなひと夏、そしてムーミンと出逢い、ヤンソンの翻訳をひとり始めてからの日々。ミンネ(記憶)をつないでいくと、過去は確かな輪郭をとって、現在のわたしに寄りそい、ときに励まし、ときに戒めてくれる。ちょっと風変わりな人びとの記憶をつなぐみずみずしいエッセイ集。
目次
1(一四世紀に滅びさったカタリ派の痕跡を、パリで掘りおこす;パリのアトリエで、自分のための彫刻を注文する;パリで革命のこだまに耳を澄ます ほか)
2(タフで陽気な旅人たちが、北の国からやって来た;超絶運転のボンネットバスで、チベットを行く;一九六八年、戒厳令の夜、マリはプラハを去った ほか)
3(東京ではじめて会ったヤンソンは、「してやったり」とばかりに笑った;ヘルシンキのホテルのロビーに、綿入れを着たヤンソンが現われた;きらめく海を望む「塔のアトリエ」には、ヤンソンの人生が詰まっていた ほか)
著者等紹介
冨原眞弓[トミハラマユミ]
1954(昭和29)年生まれ。パリ・ソルボンヌ大学大学院修了。哲学博士。聖心女子大学哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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