出版社内容情報
負債は古来、宗教や文学の重大テーマであり、人間社会のあり方そのものに深く関わる問題である。本書は、サブプライム・ローン問題を発端にリーマンショックという形で顕在化し今やきわめて現代的トピックとなった「負債」の問題をめぐり、作家、詩人、批評家、社会運動家として活躍するM.アトウッドが、皮肉とユーモアを交えつつ巨視的に論じた文明批評。
内容説明
世界的金融危機に象徴される現代的事象の奥に潜むものは何か―欲望に満ちた人間社会への警鐘。巨匠アトウッドの卓抜な文明批評。欲望や想像力、復讐心といった人間の存在そのものにかかわる問題から今日の地球環境破壊問題に至るまでを、より広くより根源的に論じる。
目次
第1章 古代の貸借均衡
第2章 負債と罪
第3章 筋書としての負債
第4章 影なる部分
第5章 清算
著者等紹介
アトウッド,マーガレット[アトウッド,マーガレット][Atwood,Margaret]
1939年生まれ。カナダを代表する作家・詩人。長編小説、短篇集、児童書、ノンフィクション、詩集、評論等、幅広い作家活動を展開。これまで、カナダ最大の文学賞であるカナダ総督文学賞(2回)、ギラー賞(1回)をはじめ、ブッカー賞、アーサー・C.クラーク賞、コモンウェルス作家賞、ハメット賞などを受賞
佐藤アヤ子[サトウアヤコ]
明治学院大学教授、日本カナダ文学会会長、日本ペンクラブ会員。専攻はカナダ文学、現代アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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