出版社内容情報
上官は言った。「最初の殺しがナイフで出来たら、休暇日数を増やしてやる」。想像してほしい。息子が娘が友人が恋人が、このような状況におかれたら。そして、その状況に生きるしかないイラクの人びとを。占領の実態、軍隊の異常さ、自らの罪を証言し立ち上がった「冬の兵士」たち。いま、戦争を終わらせるための闘いがはじまる。
内容説明
二〇〇四年に発足した反戦イラク帰還兵の会(IVAW)。「イラクからの即時無条件撤退」「退役・現役軍人への医療保障その他の給付」「イラク国民への賠償」の三つを掲げて行動を開始したIVAWは、二〇〇八年三月、「冬の兵士」と題した公聴会を開催した。―多くの兵士が戦場の実態を告発した。その証言をまとめたのが本書である。
目次
第1章 交戦規則
第2章 人種差別と非人間化
第3章 民間人の証言―イラクの犠牲
第4章 分断し、統治せよ―ジェンダーとセクシュアリティ
第5章 帰還兵医療の危機と祖国における戦争の犠牲
第6章 企業による略奪と米軍の崩壊
第7章 GIレジスタンスの将来
著者等紹介
グランツ,アーロン[グランツ,アーロン][Glantz,Aaron]
フリー・ジャーナリスト。2003年から2005年にかけてイラク国内から精力的に報道し、帰国後は退役軍人問題を取り上げてきた。プロジェクト・センサード賞、調査報道記者編集者の会フリーランサー特別研究奨励賞、カリフォルニア・ジャーナリズム賞の各賞受賞。現在、カーター・センターの精神衛生プログラム及びコロンビア大学教員養成大学の特別研究員も勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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