内容説明
社会福祉のあり方がいま問い直されている。社会福祉を社会学の観点から捉える時、社会の何が見えてくるのか。社会福祉のドラマとしての面白さを具体的な事例に即して伝えるとともに、現状に対する批判や改革の方向性を提示。理論的な考察を交えつつ、福祉社会学という新しい学問の全体像と研究のダイナミックな射程を浮彫りにする。わが国におけるこの分野のパイオニアにして大きな足跡を残してきた著者の問題意識が凝縮した野心的著作。
目次
ケースワーカーの生態
権利主体としての「老年」の形成
補論 社会保障制度における「下向普及」と「上向普及」
だれのための老人福祉か
老人福祉は利用者の家族をどう扱っているか
なぜ住民運動は老人福祉を阻害したのか
障害児殺しと減刑反対運動
福祉社会学の課題と方法
著者等紹介
副田義也[ソエダヨシヤ]
1934年生まれ。社会学者。金城学院大学教授、筑波大学名誉教授。専門=福祉社会学、歴史社会学。福祉はもとより、家族論、老年論、子供論、文化論に至るまで幅広い分野をカバーし、実証に基づくオリジナルな社会学研究を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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