出版社内容情報
軍国主義の時代に生を受け、「神の子」とされた明仁皇太子。敗戦後は価値観が転換する中で「新生日本のホープ」として期待されるも、自身の運命に実存的な煩悶を抱く。小泉信三、バイニングから民主主義の精神を学び、エリザベス女王戴冠式出席のため欧米を訪問する過程で、自信を得、将来の象徴天皇としての責任を自覚していく。
内容説明
平成とはどのような時代だったのか。「富田メモ」のスクープで知られるジャーナリストが平成の天皇・皇后の生涯を描く、決定版評伝。軍国主義の時代に生を受け、「神の子」とされた明仁皇太子。敗戦後、価値観が急速に転換するなかで、「新生日本のホープ」として期待されるも、自身の運命に実存的な煩悶を抱く。その後、小泉信三とバイニングから民主主義の精神を学び、エリザベス女王戴冠式に出席するために欧米を訪問する過程で、自信を得、将来の象徴天皇としての責任を自覚していく―。
目次
第1章 万世一系と「神の子」(昭和8年;昭和9年 ほか)
第2章 亡国の危機に(昭和16年;昭和17年 ほか)
第3章 師との出会い(昭和20年;昭和21年 ほか)
第4章 日本のホープ、青春の煩悶(昭和22年;昭和23年 ほか)
第5章 成長への旅立ち(昭和26年;昭和27年 ほか)
著者等紹介
井上亮[イノウエマコト]
ジャーナリスト。1961年大阪府生まれ。全国紙記者として皇室、歴史問題などの分野を担当。元宮内庁長官・富田朝彦の「富田メモ」のスクープ報道で2006年度新聞協会賞を受賞。「歴史家の目を併せ持ったジャーナリスト」として、2022年度日本記者クラブ賞を受賞。2024年4月に新聞社を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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