出版社内容情報
人が生まれ、老い、病を得て死ぬことの全体に関わる「ケア」の本質とは何か。本書は、老いと病、認知症、終末期、死と看取りをめぐる「いのちの支え合い」の意味を、現場取材と著者自身の看取り体験をもとに深く掘り下げる。
内容説明
生まれ、育ち、生み、育て、老い、死に逝くこと。この全体にかかわる「いのちの守り合い」の内実とは何か。本書は、老いと病い、終末期、死と看取りなど、従来の「対人援助マニュアル」とはまったく異なる新たな観点から、人間の相互行為の根幹をなす「ケア・マインド」に迫ったルポルタージュである。「ケア」の現場取材から得た洞察、著者自身の看取りなどを踏まえて、「ケア」の本質を浮き彫りにする。
目次
老いと死をめぐるいくつかのエピソード
第1部 さまざまなケアのかたち(ライフレビューと生きる意味―黒川由紀子と回想法;心とからだを動かす仕掛け―藤原茂氏と「夢のみずうみ村」;音楽が引き出すエネルギー―折山もと子氏とアンサンブル演奏 ほか)
第2部 終末期のケアと看取り(在宅ホスピスケアと家族―川越厚医師と「グループパリアン」;生活支援としての暖和ケア―的場由木保健師と暖和ケアチーム;人はなぜひとを「ケア」するのか―ケア・マインドについて)
第3部 父を看取る(生と死のはざ間で―原因、特定できず;末期の水のように;「いしゃにはんろんするな」―人工呼吸器を挿管する ほか)
ケアの公正さについて―本田徹医師と「シェア=国際保健協力市民の会」
著者等紹介
佐藤幹夫[サトウミキオ]
1953年秋田県生まれ。21年間養護学校教員を務めたあと、2001年からフリージャーナリスト。批評誌『飢餓陣営』主宰。更正保護法人「同歩会」評議員。「人間と発達を考える会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
Takao
suechiyan74
とまる