内容説明
プラグマティズムの祖、現代記号論の先駆者として知られながらも、難解さのゆえに必ずしも十分理解されてこなかったパース。その思想を言語学・記号論の立場から丁寧に読み解き、人間存在そのものの在り方を問う「意味の思想」としての全体像を浮彫りにする。パース没後一〇〇年を機に、近年の研究の進展を踏まえた補論を収載した改訂版。
目次
第1章 パースの記号論
第2章 パースの記号論と言語学
第3章 ことばと意識
補論1 三つの推論と「第一次性」「第二次性」「第三次性」の関係
補論2 “Man’s Glassy Essence”について
補論3 老荘の思想
著者等紹介
有馬道子[アリマミチコ]
1941年生まれ。大阪市立大学大学院修士課程修了。現在、京都女子大学文学部教授。専攻、英語学、一般言語学、記号論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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