内容説明
「ひいき」って、おうえんすることだよ。給食が食べられないさなえちゃんと、先生一年生の内山先生をひいきするぞ!一也たちは、ひいき係をつくったのです。小学校低学年から。
著者等紹介
宮川ひろ[ミヤカワヒロ]
群馬県に生まれる。金華学園教員養成所卒業。新日本童話教室に学んだ後、「びわの実学校」に投稿。赤い鳥文学賞他、数々の賞を受ける
小泉るみ子[コイズミルミコ]
北海道に生まれる。早稲田大学文学部卒業後、絵を描き始める。「小泉るみ子四季の絵本」シリーズ(ポプラ社)で、故郷を舞台に北の大地の四季を透明感あふれるタッチで描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のほほん
10
さなえちゃんは3年生です。1年生の時びっくりして心がしぼんでしまいました。みんなが声をかけてくれればくれるほど心がしぼんでしまいます。3年生になった時、教師1年生の先生がクラスのみんなにおうえんをお願いしました。すると一也くんが「ひいき係」を作りました。先生と心がしぼんでしまったさなえちゃんをおうえんしようと知恵を集めます。まずはさなえちゃんが給食をみんなと食べられるようにいろいろ工夫をします。子どもってすごいですね。どんどんアイデアを出してきます。子どものことは子どもにまかせて見守る先生にカンパイです。2025/04/08
遠い日
4
「かんぱい!」シリーズ7。ひいきはえこひいきの「ひいき」ではなく、応援する、今で言えば「推す」の意味。誰かを励まし応援することを「ひいき」と呼んで三年二組のみんなはがんばる。場面緘黙症らしいさなえちゃんの給食問題に取り組んでいく。学校の門から内はさなえはことばも出ないし、給食も食べられない。ただただ固まってしまう。教師一年生の担任、内山先生はバックにいて、子どもたちが率先してどうしたらさなえが少しでも食べられるようになるかを提案していく。地道な取り組みに頭が下がる思い。すばらしいクラス。あとがきもいい。2024/02/04
rusie
4
図書館勤務の娘が,お母さんにも読ませたいと思って・・と借りてきてくれた。宮川ひろさんと言えば,先生になりたてのころ,読んだっけ。「4年3組のはた」や「るすばん先生」大好きだった。 そして,このひいきにかんぱい。すてきだあ。先生たちにも読ませたいなあ。子ども達の力を信じられる。 新任の先生が登場するのだけれど,新任の先生にも読んでほしいなあ。 こんなひいきがすてきだなあ。 こんなクラスがいいよねえ。 子供達にはこういう力があるのだ。 2013/12/08
むーみんぐ
3
娘に読ませようかと思いつつ、 読み聞かせ。 子供達が考える作戦が、うまくいくのか?途中でおかしくなるのでは??と、一人でヒヤヒヤして読みました。 あとがきを読み、実話が元になってると知り、感動して涙が出てしまった。最近、ニュースでは、「イジメを苦に」ということが続いていたので、すごく救われました。2017/02/21
うにまめこ
2
【子どもの読書記録】 校門をくぐると言葉が出てこず、 給食が食べられないクラスメートのために クラス一丸となって慣れさせていくというお話。 あとがきにて、作者の実話に近かったと知る。 今までのかんぱいシリーズと少し、毛色が違う。 そしてこの作者、『おかあさんのつうしんぼ』を書いた方だった。 内容はしっかり覚えていないけれど遠い昔に読んだ本。 2020/02/10