出版社内容情報
世界史的一大変革であった幕末維新期の歴史過程を,維新期史料に通暁する著者が,当事者たちの息遣いを伝える記録・書簡・日記等を駆使しながら筋道立てて描き出す,幕末維新通史の決定版.下巻には薩長同盟の成立から西南戦争終結まで,さらに自由民権への道筋を示す福沢諭吉論・田中正造論を収める.関係略年表・人名索引を付載.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/02/13
陽香
2
201210252017/07/06
しんすけ
1
上下巻を通じて印象に残ったのは根底に漂う平田学であった。それは攘夷主義を批判的に観測する眼である。上巻30ページには、「篤胤とその門弟たちは人を批判するのに、「コペルニクスも知らないで」と嘲笑している。」とあり、下巻116ページに「神武天皇以来の日本の歴史の中では、武士階級が全く存在しなかった上古の時代が長らく続き、しかもこの時代は安定し繁栄したものであり、社会的には朝廷を下から支える六十余州の国々があり、それぞれの国の主体は「御国の御民」、つまり生産者である百姓だったと」とある。2014/12/07
夢仙人
1
相当に整理できた。2014/07/20