出版社内容情報
繰り返される自治区への軍事侵攻,止むことのない自爆テロ―なぜ和平は達成されないのか.家を破壊された難民や自爆テロの被害者,そして政治家までのパレスチナ/イスラエル双方の様々な声に耳を傾け,真の和平の可能性を探る.
内容説明
繰り返される自治区への軍事侵攻や家屋破壊、止むことのない自爆テロ―パレスチナ問題はますます混迷の度合いを深めている。二〇年にわたり現地取材を続けてきた著者が、家を破壊された難民や自爆テロの被害者、そして政治家まで、パレスチナ/イスラエル双方の様々な当事者たちにインタビューし、その声の中に真の和平の可能性を探る。
目次
1 自爆テロ
2 オスロ合意とパレスチナ自治政府
3 第二次インティファーダの勃発
4 ガザの入植地
5 ラファの家屋破壊
6 分離壁
7 和平の可能性
著者等紹介
土井敏邦[ドイトシクニ]
1953年佐賀県生まれ。中東専門雑誌の編集者を経てフリー・ジャーナリスト。1985年以来、パレスチナを取材。1993年よりビデオ・ジャーナリストとしての活動も開始し、テレビ各局でパレスチナやアジアに関するドキュメンタリーを放映。「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会」(JVJA)会員
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感想・レビュー
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扉のこちら側
32
初読。日本人には遠い問題と思ってしまうパレスチナ・イスラエル問題。どうすれば人類の普遍的なテーマとして日本人が考えられるか。発言者が置かれている状況のルポから、読者をパレスチナ・イスラエルの現場に案内することを目的とした、インタビュー集。2013/06/30
旅行人
2
パレスチナ問題について多少知っているつもりであったが、それがいかに誤った認識であったか。イスラエル/パレスチナ両方の一般市民および有識者に対するインタビューが多数収録されており、各人様々な意見があるものの、決して埋まらない溝には絶望感すら感じてしまう。民族問題、土地問題の根の深さを改めて思い知らされた。2013/01/19