出版社内容情報
租税制度は国民の生活のために存在しているにもかかわらず,なぜ全体像が見えにくいのでしょうか。この本は今の日本の税制がどのようなもので,何が問題となっているのかを,法制度と経済政策の両面をにらみながらわかりやすく説明し,個別具体的な税(消費税,所得税,法人税……)のあり方と税制全体のあるべき方向を提示します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
1
本書は、まず税の基本機能(公共サービスの財源調達、所得の再分配、景気調節)の解説から入りますが、本書の白眉は、グローバル化の中で税の公平と効率を両立させる制度を提言していること。消費税における給付付税額控除、税と社会保障番号制の導入、租税特別措置の縮小等民主党の主張がきちんと論点整理され、しっかり頭に入る内容になっています。多少税務の知識がないと辛いかもしれませんが、一読をお勧めします。2011/01/29
roxy001960
1
税制の全体像をカバーしていて、制度設計の基礎となる思想や考え方が説明されています。ややもすると技術的な議論や負担と受益の各論に陥りがちな税金の議論ですが、そもそものところをきちんと議論しているところが良いと思います。2010/12/10
worm
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「いわゆる」税制の基本書。理論書を読んで批判的にみるべし。2013/05/26
doremi
0
2011年 バイアスを少なめに、社会保障費も含めた税を概観しています。歴史的背景や先進国における位置についても語っています。感情論で展開するマスコミ情報が氾濫しているので、この本でも読んで冷静に対処したいところです。でも、いざ選挙で反映と思っても、空くじだけに感じてしまうのですが。2011/03/08
fujix
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税制全体を詳細に説明されているのですが、私の知識では消化不足でした(><)所得税から消費税、社会保障と一体となった税制とするための税・社会保障番号導入の必要性、インボイス制度の必要性については共感。しばらく間をあけて再読したい本です。2011/02/12