内容説明
「人間であるとはどういうことか?」道具の使用、言語能力、芸術活動、道徳的行動―人間のみに具わるとされた優越性は、霊長類学や進化学などによって、人間以外の動物にも見られることが分かってきた。他民族や被征服者を人間以下の存在とみなしてきた例は、文化人類学や歴史学において事欠かない。人工知能や遺伝子工学の進展は「人間後(ポスト・ヒューマン)」の未来を暗示させている。人間と動物の間のグレーゾーンに分け入り、人間という概念の軌跡をたどる旅に出よう。「では、誰が人間なのだろうか」。
目次
序章 「人間らしさ」の土俵
第1章 動物最前線―人間の自己定義の問題
第2章 公式に人間―人間のからだを明示する
第3章 人間存在か、人間らしくあるか―文化的解決をめざして
第4章 進化的苦境―ホミニッドと向き合う
第5章 人間後の未来?―遺伝学とロボティクス時代の人類
著者等紹介
フェルナンデス=アルメスト,フェリペ[フェルナンデスアルメスト,フェリペ][Fern´andez‐Armesto,Felipe]
雑誌編集者、オックスフォード大学研究員、ロンドン大学教授を経てタフツ大学教授。地球環境史・比較植民史・文明史
長谷川眞理子[ハセガワマリコ]
東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。理学博士。東京大学理学部助手、専修大学法学部教授、早稲田大学政治経済学術院教授を経て、総合研究大学院大学葉山高等研究センター教授。行動生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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