• ポイントキャンペーン

日本経済を問う―誤った理論は誤った政策を導く

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000242431
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

バブル崩壊後の長期停滞から抜け出しつつある日本経済。10年以上にわたった長期不況の原因を80年代のバブル期まで遡って考察し、その全体像を描き出す。長引く不況のあいだに深刻化した経済格差の拡大、財政破綻といった問題に、今どう対応すべきなのか。経済理論と現実経済を架橋して説得力ある提言を行なう。

内容説明

バブル崩壊後の長期停滞から抜け出た日本経済。一〇年以上にわたった長期不況の原因を八〇年代末のバブル期まで遡って考察し、その全体像を描き出す。長引く不況のさなかに深刻化した経済格差の拡大、財政破綻、日本型経営の崩壊…。政府はいま何をなすべきなのか。経済理論と現実経済を架橋し、市民のための提言を行なう。

目次

第1章 時流に抗して(「回転ドア」とアメリカ社会の新しい階級;カリフォルニア電力危機に学べ;郵政民営化論議―アメリカ、ドイツ、イギリス、そして日本;ステイクホルダー・カンパニーとストックホルダー・カンパニー;成長なき安定・繁栄は可能か)
第2章 九〇年代不況の前奏曲―金融政策の転換・投機とその崩壊(安定の二〇年から不安定の二〇年へ;銀行の経営基礎の動揺;巨額のキャピタル・ロスをもたらした投機)
第3章 「失われた二〇年」を検証する(日本経済の現在;九〇年代不況に関する諸説の検討;有効な政策はなかったのか)
第4章 「失われた二〇年」の帰結(財政破綻と再分配機能の喪失;所得格差の拡大;戦後労働政策の崩壊;高齢化にいかに対処するか)
終章 企業経営はこれでよいか

著者等紹介

伊東光晴[イトウミツハル]
京都大学名誉教授。1927年生まれ。東京商科大学(現一橋大学)卒業。東京外国語大学、法政大学、千葉大学、京都大学教授を経て、96年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

手押し戦車

9
土地が身分を作り資本が階級を作り地位が特権を作って来たが昔の日本は労働者が作る製品を労働者が買えない会社はおかしいとして低価格、高品質で高賃金の仕組みを作り経済発展を遂げた。人は功利的に見えてもそれ以外の感情によって動き利潤追求に共感が伴わなければならない事を証明したが今は海外の経営の様にコンビニの経営技術で売上率の下位10%の品物を切り売れる商品に変えて行く様に工場、従業員をおにぎり同然に扱い成果が出たら報酬が大きく成る経営に変わって来て目先だけの利潤に囚われている。犠牲の元の利益経済に変貌している2014/08/11

惰性人

0
稀有の経済学者が現実の社会に即した、地に足のついた議論を展開し、不平等をもたらした野放図な規制緩和と、バラマキによる財政破壊を鋭く批判し、あるべき日本の姿を説きます。論理的ですが、非常に平易で分かりやすい文体でおすすめです。2010/04/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/452724
  • ご注意事項