出版社内容情報
工学現場の倫理的・哲学的問題を考える。
内容説明
技術者の倫理教育ではない社会倫理としてのエンジニアリング・エシックスを探究。工学の現場に立ち返り、人間の行動規範や社会制度の基盤も踏まえ、人工物を作るということに含まれる倫理を考える。
目次
人工物に媒介された倫理
1 リスク(工学におけるリスク問題;安全性とリスクの倫理)
2 専門家(原子力の専門家の特徴と倫理;設計に基づく工学倫理)
3 責任(製造物責任法と過失;事故調査と技術者の責任)
4 組織(企業倫理とエンジニア;エンジニアと組織の問題)
5 文献紹介(欧米における技術者倫理・技術倫理の動向)
著者等紹介
斉藤了文[サイトウノリフミ]
1953年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学専攻。関西大学社会学部教授
岩崎豪人[イワサキタケト]
1962年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学専攻。関西学院大学文学部非常勤講師
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