出版社内容情報
奥田愛基から小池百合子、永六輔、成田三樹夫まで。佐高信が注目する異能の人たちの素顔を描く人物エッセイ。
内容説明
論敵や異能の人、いま注目すべき人、友人、もう会えない人たち等々を取り上げ、多彩な交流をふり返りながら、彼らが見せる意外な素顔を人間味あふれる文章でつづる。佐高信の人物エッセイ50話。
目次
1(シールズの自然児、奥田愛基;保守本流、岸井成格との五〇年;菅原文太の矜持と反骨精神 ほか)
2(言行一致の政治家 小泉純一郎の魅力と罪;吃りをバネにした三遊亭圓歌;檀ふみ―先輩をからかうワルイ女 ほか)
3(悪役俳優、成田三樹夫の反骨;元世界卓球チャンピオン、荻村伊智朗が起こした奇跡;「姫」のママで作家、山口洋子の「いい男」論 ほか)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、高校教師、経済誌編集者を経て、1982年に評論家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
18
佐高信が気になる50人の人物評を書いた本。佐高さんの読者なら分かるが、常連の亀井静香がユニーク。ダーティーなイメージもあるが、温情主義者であり、死刑反対論の急先鋒として有名。菅原文太など反骨精神の持ち主が多く、意外なのは張本勲。被爆経験があり、在日韓国朝鮮人として差別を受け続けた彼の平和と人権への思いは熱い。根性論を唱える頭の固い人というイメージが変わる。最後は城山三郎。本田宗一郎のエピソードがいい。彼は権威に頼らず、平社員の精神で最期まで黙々と仕事したのだとか。肩書きに頼らない人は素敵だ。2021/11/09
農明(ノウミョウ)
7
50人の著名人との交流、つきあい、考え方などがバサリバサリと書かれていました。相手の思想を理解しているから、自由に記載できると思いました。味方になったり敵になったり、世の中は広いようで案外狭くて、面白いと思いました。2022/12/30
*
3
『荻村杯』の荻村さんの功績を初めて知った。卓球界のレジェンドはティモボルだけじゃなかったよ...▼自分が敵を知る以上に、敵は自分のことを知っているものです。意外と、どうでもいい人より、敵対する人の方に共感できることもある。2017/11/20
犬養三千代
1
好き 嫌い。評価できる 評価できない。この組み合わせで人物の短評をしている。作者の幅広い交友には、驚きだ。左だけの人ではなかったと再認識した。時おり 散りばめられた俳句もいい。2017/03/25
Masataka Sakai
1
沢山の人を対談ではなく批評形式で評価。 内容は現政権の不満ばかりだ。 なんか行動したらよいのに。2017/02/16