ディアスポラを生きる詩人 金時鐘

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000240369
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0095

出版社内容情報

その詩作/思索をつうじ多くの日本の表現者、知識人に深甚なる影響を与えてきた在日の詩人。彼の詩はどのように、切迫した状況との緊迫した対峙のなかで生まれてきたのか。詩人自身の生を刻みつけるようにしてつむがれてきた詩作/思索を、その個人史と在日史、戦中・戦後史に重ね合わせ、脱植民地化を追い求めた詩人の全体像を明らかにする。

内容説明

その詩作/思索をつうじ多くの日本の表現者、知識人に深甚なる影響を与えてきた在日の詩人、金時鐘。彼の詩はどのように、切迫した状況との緊迫した対峙のなかで生まれてきたのか。詩人自身の生を刻みつけるようにしてつむがれてきた詩作/思索を、その個人史と在日史、戦中・戦後史に重ね合わせ、脱植民地化を追い求めた詩人の全体像を明らかにする。

目次

第1章 はじまりのなかの金時鐘―第一詩集『地平線』と詩誌『ヂンダレ』にそくして
第2章 『日本風土記』と幻の『日本風土記2』の作品世界
第3章 長篇詩集『新潟』に抱えられた記憶
第4章 金時鐘とハイネ、ツェラン―『猪飼野詩集』の射程
第5章 吉本隆明と金時鐘―来たるべき「戦後」の到来のために
終章 『失くした季節―金時鐘四時詩集』を読む

著者等紹介

細見和之[ホソミカズユキ]
1962年生まれ。1991年、大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学。現在、大阪府立大学人間社会学部教授。博士(人間科学、大阪大学)、ドイツ思想専攻、詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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uehara

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初期の『地平線』ー『日本風土記』(&幻となるⅡ)ー『新潟』の密度を密度として分析した1-3章は熟読。4-5章ではハイネや吉本との共振(とズレ)。「・・・<猪飼野>という、日本であって日本でない、きわめてローカルな場を基点にした金時鐘の表現がハイネやツェランという遠い詩人の表現と深く共振するところにも、ゲーテが期待していた「世界文学」のまぎれもない達成、すくなくともその萌芽が存在する」p.180こと、またマイナー文学(D&G)こそが世界文学である事態。2024/08/10

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