出版社内容情報
その詩作/思索をつうじ多くの日本の表現者、知識人に深甚なる影響を与えてきた在日の詩人。彼の詩はどのように、切迫した状況との緊迫した対峙のなかで生まれてきたのか。詩人自身の生を刻みつけるようにしてつむがれてきた詩作/思索を、その個人史と在日史、戦中・戦後史に重ね合わせ、脱植民地化を追い求めた詩人の全体像を明らかにする。
内容説明
その詩作/思索をつうじ多くの日本の表現者、知識人に深甚なる影響を与えてきた在日の詩人、金時鐘。彼の詩はどのように、切迫した状況との緊迫した対峙のなかで生まれてきたのか。詩人自身の生を刻みつけるようにしてつむがれてきた詩作/思索を、その個人史と在日史、戦中・戦後史に重ね合わせ、脱植民地化を追い求めた詩人の全体像を明らかにする。
目次
第1章 はじまりのなかの金時鐘―第一詩集『地平線』と詩誌『ヂンダレ』にそくして
第2章 『日本風土記』と幻の『日本風土記2』の作品世界
第3章 長篇詩集『新潟』に抱えられた記憶
第4章 金時鐘とハイネ、ツェラン―『猪飼野詩集』の射程
第5章 吉本隆明と金時鐘―来たるべき「戦後」の到来のために
終章 『失くした季節―金時鐘四時詩集』を読む
著者等紹介
細見和之[ホソミカズユキ]
1962年生まれ。1991年、大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学。現在、大阪府立大学人間社会学部教授。博士(人間科学、大阪大学)、ドイツ思想専攻、詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 勝海舟 新・歴史人物伝