内容説明
茶箱は、少女時代へのタイムマシーンだった。まだ自然の残る石神井公園近く、昭和20年代の東京が今よみがえる。ほのぼのした大家族とたくさんの動物に囲まれた家庭を舞台にした自伝的エッセイ。戦後に子ども時代を過ごした女性や昭和を知らない若い女性に、じっくりゆっくり読んでほしい本。
目次
最初のアルバム
家業は家畜医院
仕立て直しの服
涙味のしょっぱい食事
わたしはもらい子?
初恋は永遠に
たらふく食った道草
少女がおとなになるとき
トースター到来
モダンボーイの文化革命
作家になりたい小学生
『にんじん』の花嫁
破かれた本のページ
ガリ版刷に秘めた別れ
著者等紹介
鶴田静[ツルタシズカ]
東京都生まれ。エッセイスト・菜食文化研究家。1969年明治大学文学部卒業。私立大学図書館、個人事務所勤務を経て、1975~77年イギリス滞在。帰国後、『ロンドンの美しい町』(晶文社)を出版し、以後暮らしと生き方、食と料理、環境・自然生活などの本を執筆。千葉県鴨川市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




