「他者」としての朝鮮―文学的考察

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 352,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000237567
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

1919年の3.1事件からソウル・オリンピックに至る,日本語で書かれた日朝の文学作品に映じた他者=朝鮮人像を辿る.視野を世界の植民地・少数者の文学に広げ,日本人の他者意識のあり様を歴史的に浮き彫りにする.

内容説明

日本人にとっての「他者」(Autre)、日本人の他者認識のありようを、一九一九年以降の日本/朝鮮の近代史七〇年の展開を手繰り精神史として跡付けた。そのコーパスはこの期間に朝鮮人・日本人によって日本語で書かれた文学・思想作品である。本書は、その論点の視野を西欧の植民地問題にまで延ばしながら、日本人にとって朝鮮/朝鮮人とはなんであったのかを問うた論考である。

目次

1 「他者」の出現―一九一九年三月一日事件
2 「他者」の群像―“植民地博覧会”以後
3 同化への転向と抵抗―大戦下の京城
4 「他者」認識の再出発―解放と戦争と革命と
5 失われた故郷―一九七〇年代
6 アイデンティティーの行方―自由回復への歩み
エピローグ『火山島』論

著者等紹介

渡辺一民[ワタナベカズタミ]
1932年東京生まれ。近現代フランス文学を専攻。立教大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品