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- > 日本の哲学・思想(戦後思想)
内容説明
敗戦後六十余年をへて、わたしたちはまだ、戦後の思想的達成を確認し、残された課題を明らかにした戦後思想史を持ちえていない。本書は、著者が親炙した戦後思想の三人の巨人、丸山眞男、藤田省三、萩原延壽の仕事を精確に読み解くことを通して、戦後思想史の核心をつかみ出したものである。その射程は、現代日本が陥っている思想的混迷の淵源にまで届いている。
目次
自由への垂鉛―戦後天皇制論の遺産
1 丸山眞男―一九一四‐一九九六(日本政治思想史講義における「戦中と戦後の間」―『丸山眞男講義録第一冊 日本政治思想史 一九四八』解題;ナショナリズム論における「戦中と戦後の間」―『丸山眞男講義録第二冊 日本政治思想史 一九四九』解題;リベラリズムをめぐる回想と思索―松沢弘陽・植手通有編『丸山眞男回顧談』書評)
2 藤田省三―一九二七‐二〇〇三(天皇制権力への内在の試み―『藤田省三著作集1 天皇制国家の支配原理』解題;普遍主義的精神の系譜―『藤田省三著作集4 維新の精神』解題;天皇制における正統と異端―『藤田省三著作集10 異端論断章』解題;「自由考」の軌跡―『藤田省三対話集成3』解説)
3 萩原延壽―一九二六‐二〇〇一(「革新」への問いと「自由の精神」―萩原延壽『自由の精神』解説;或る「性急な歩行者」との出会い―『萩原延壽集1 馬場辰猪』解説;権力の論理と思想の論理との相剋―『萩原延壽集2・3 陸奥宗光』解説)
テクストの歴史性と可能性―萩原延壽・藤田省三『瘠我慢の精神』解説
著者等紹介
宮村治雄[ミヤムラハルオ]
1947年生まれ。東京大学大学院政治学研究科博士課程修了。成蹊大学法学部教授。日本思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takashi1982
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