内容説明
高い窓から陽光が降り注ぎ、優しい光が教会の中に満ちている。小さくまばらな人影、温かみを湛えた淡いベージュ色のなめらかな壁。比類のない明晰さでサーンレダムが描いた静謐な世界は見る者を魅了する。一七世紀のオランダはカトリックとプロテスタントが混在しながら資本主義の先端を行き、市民社会が繁栄していた。近代の曙光射すヨーロッパの精神に触れる本邦初の評伝。
目次
序章
第1章 繁栄の都ハールレム
第2章 銅版画から油彩画へ
第3章 「建築画」の探究
第4章 充実の夏
第5章 日常と永遠の間
第6章 光があたる壁、物質への愛
終章
著者等紹介
持田季未子[モチダキミコ]
1947年生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。現在、大妻女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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