目次
第1章 後戸の神(「後戸」の芸能始源説話;後戸の猿楽 ほか)
第2章 宿神論(秦河勝の将軍神伝説;大避大明神とその祭神 ほか)
第3章 『更級日記』の「すくう神」(問題の提起;「すくう神」の本質 ほか)
第4章 逆髪の宮(逆髪姫君;逆髪による復活・再生の劇 ほか)
付章 後戸の神をめぐる研究の諸領域―研究史の整理と展望(「後戸」の成立とその概念;「後戸」の概念と機能をめぐって)
著者等紹介
服部幸雄[ハットリユキオ]
昭和7年(1932)愛知県生まれ。名古屋大学文学部卒業。国立劇場芸能調査室主任専門員、千葉大学教授、日本女子大学教授を歴任。平成19年(2007)12月28日逝去。専門は芸能史、日本文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tama
5
図書館本 なんで読む気になったのかなぁ。マタラからだっけ?宿は境・守宮でその神が宿神で、後戸神は本尊の背後空間を守るので護教の怖いマタラで、後戸は猿楽控え場で遊芸者の神になり、それはマタラで、祟り神で、境の場所に遊芸者が棲むためこれらが絡み合った、とか。!の1 丑の刻参りは五徳は冠らず、松脂で髪を固めてデーモン閣下のように逆立てた。!の2 宿神は毬の神(獏さんよく知ってるなぁ)。 格調高い論文で読み難いこと甚だしい。面白おかしくする必要はないけど、技術レポートだったら突っ返されるレベルかなと。2016/07/22
ドビン
0
後戸の神、宿神論、更級日記の「救う神」、逆髪の宮の諸論考から成る著作だが、正に日本文化、特に芸能民信仰の研究というサブタイトルに相応しい素晴らしい本だった。2015/05/29