内容説明
沖縄・宮古島から送る精神病理学再生の希望。精神病理学の荒廃を前に臨床と思索を続けきた精神科医は、沖縄・宮古島で衝撃とともに出会った“瞬間の狂気”に〈祝祭性の伝統〉という時間性を見出す。―そこにあったのは、精神病理学再生の可能性だった。
目次
私的経験から―序にかえて
これはシャマニズム論ではない
比較文化精神医学の方法はとらない
眠俗学管見
南の島の祝祭性
カミダーリあるいはカンダーリ
カンカカリャとカンダーリの時間論的差異
“祝祭性の伝統”とは何か
“神霊性”としての“動物性”
カンダーリとエロティシズム〔ほか〕
著者等紹介
渡辺哲夫[ワタナベテツオ]
1949年茨城県生まれ。1973年東北大学医学部卒業(医学博士)。都立松沢病院、東京医科歯科大学、正慶会栗田病院、いずみ病院(沖縄県うるま市)を経て、現在、稲城台病院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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