内容説明
利根川と渡良瀬川の交わる地に、足利五代にわたる古河公方ゆかりの「水のトポス」がある。ここに現代の名所・入会地を生み出そうとする、風景学の実践と思索の記録。埋められ、死んだ沼をよみがえらせる。御所沼を主人公とする、風景の死と再生の物語。
目次
序章 ふるさとは死んだか
第1章 谷戸の四季―異文化としての故郷
第2章 さまよう故郷―歪んだ時空の眺め
第3章 関東平野という叙事詩―古河公方の大地
第4章 よみがえれ御所沼―公園化へのみちのり
第5章 わたしの方法―風景へ
第6章 沼のほとりでこんにちは―市民の入会地へようこそ
終章 生きてゆく故郷