出版社内容情報
究極の山田洋次賛歌の書。『男はつらいよ』という映画が、社会と時代の困難に対して、なんらかの力をもちうることを教えてくれる。
【著者紹介】
高校教員、三重大学非常勤講師、愛知淑徳大学教授を経て、現在、愛知淑徳大学非常勤講師。映画史研究者、一行詩提唱者。主な著書 『木下恵介の世界』(シネ・フロント社)、『ローマの休日』(朝日新聞社)、『一行詩 父よ母よ』(学陽書房)、『完全版 男はつらいよの世界』(集英社)、『松竹大船映画』(創土社)、『誰も書かなかったオードリー』(講談社)、『山田洋次×藤沢周平』(大月書店)、ほか。
内容説明
山田洋次監督作品は現代に何を語りかけているか。
目次
第1章 解放された空間「とらや」
第2章 小津安二郎を受け継ぐ山田
第3章 『男はつらいよ』は“仮題”だった!
第4章 大ヒット―リリー、そして吉永小百合も登場
第5章 下町こそ故郷
第6章 愛の変貌
第7章 おさきにどうぞ
第8章 『釣りバカ日誌』と寅さん
第9章 無縁社会に抗して生きる寅
著者等紹介
吉村英夫[ヨシムラヒデオ]
1940年三重県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。高校教員、三重大学非常勤講師、愛知淑徳大学教授。現在、愛知淑徳大学非常勤講師。映画史研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さとむ
3
震災直後に書かれたこともあってか、著者の無縁社会への危機感や家族・地域コミュニティーへの想いがひしひしと伝わってきた。また、山田洋次監督と「寅さん」を演じきった渥美清にあらためて尊敬の念を抱いた。チャップリンもそうだけど、人間の喜怒哀楽を表現できる人を僕は尊敬する。著者によれば、「釣りバカ日誌」は「男はつらいよ」と「対の関係」にあるという。昨年から見始めた「男はつらいよ」も最後の48作を残すのみ。次は「釣りバカシリーズ」にチャレンジしよう。2013/12/28
しゅんぺい(笑)
2
やっと、途切れ途切れに読んで読了。寅さんについての本は問答無用におもしろい。べた褒めではなくて、ちゃんと「男はつらいよ」を批評してくれているところが、この著者さんの信用できるところ。2017/01/02
おおい
0
なるほど。2023/08/02