内容説明
公民権運動とブラックパワーは、非暴力/暴力、愛/怒り、南部/北部といった二分法で語られてきた。だがそれは、黒人運動の広がり、重層性、多様性を矮小化する。本書は黒人運動史研究の成果を踏まえ、“黒人自由闘争”という包括的枠組みを提示する。そして30年代から60年代までの長いスパンにたち、これまで語られることのなかったローカル、草の根、女性、非黒人のアクター達にも焦点を当てつつ、闘いの歴史を詳細に辿り、その意義を明らかにする。
目次
序章 黒人自由闘争の歴史へ
第1章 黒人自由闘争と公民権ユニオニズム
第2章 学生非暴力調整委員会の誕生
第3章 公民権運動の急進化と冷戦公民権
第4章 ロバート・F・ウィリアムスの抵抗
第5章 北部の黒人自由闘争とマルコムX
第6章 ストークリー・カーマイケルとブラック・パワーの興隆
第7章 ブラック・パンサー党と黒人ラディカルたちのイマジネーション
終章 灰燼のなかで―デトロイト黒人ラディカルの闘争
著者等紹介
藤永康政[フジナガヤスマサ]
日本女子大学文学部英文学科教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。山口大学人文学部准教授、ミシガン大学アフリカン&アフロアメリカン研究所客員研究員を経て、2018年から現職。専攻はアメリカ黒人の歴史、公民権運動/ブラックパワー運動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
黒人自由闘争:ブラック・パワー 非暴力抵抗 武装闘争 人種差別撤廃 経済的平等 社会正義 抵抗の歴史 政治的変革 主要人物:マルコムX マーチン・ルーサー・キングJr. ストークリー・カーマイケル ロバート・F・ウィリアムス ブラック・パンサー党 NAACP SNCC SCLC 戦略と手法:ボイコット デモ シットイン 有権者登録運動 ジハード戦術 武装自衛 選挙戦略 教育啓発 コミュニティ支援 国際連帯 社会的影響:公民権法 投票権法 警察暴力 貧困問題 司法制度改革 人種間対話 歴史教育 政府の対応2025/03/11
-
- 電子書籍
- RIDERS CLUB No.4 19…