出版社内容情報
強烈な個性と洞察力で日韓のフェミニズムを拓くふたりの往復書簡.70年代から現在までの女性・若者・大学・家族の激変を知的自分史から省察し,日韓の同時代の差異とそこからのヴィジョンを親愛のエールをこめて分かち合う.
内容説明
本書は「境界で語る talking at the Edge」のタイトルで、雑誌『世界』に連載された、上野千鶴子氏と趙韓恵浄氏の往復書簡に、両氏の「あとがき」の手紙を一通ずつ付け加えたものである。
目次
チズコ→ヘジョン―一九八八年ザグレブで、グローバルとバイリンガル
ヘジョン→チズコ―一九九〇年京都で、アメリカの博士号と済州島フィールドワーク
チズコ→ヘジョン―ステューデント・パワーの挫折とリブ、女性学の大学への浸透
ヘジョン→チズコ―軍事政権下の「六八年世代」、民主化運動のキャンパスとその後
ヘジョン→チズコ―運動圏と女性運動と「もうひとつの文化」、国民的主体の形成/解体
チズコ→ヘジョン―「私」のフェミニズム、愛国心と在日のナショナリズム
チズコ→ヘジョン―グローバルな同時代性、主婦化とフェミニズム
ヘジョン→チズコ―非同時性の同時性、「周辺」の知識人、多中心性への困難
チズコ→ヘジョン―Hanako世代と少子社会、介護の社会化と女たち
ヘジョン→チズコ―この社会に子どもを産んだ代価、一〇代たちとの挑戦と実験〔ほか〕
著者等紹介
上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学
趙韓恵浄[チョハンヘジョン]
1948年生まれ。延世大学社会学科教授。社会学、文化人類学
佐々木典子[ササキノリコ]
1950年生まれ。武蔵大学、立教大学非常勤講師。社会学
金賛鎬[キムチャンホ]
1962年生まれ。延世大学社会学科講師、ソウル市代案教育センター(ハジャセンター)専門研究委員
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