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啓蒙と霊性―近代宗教言説の生成と変容

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  • サイズ A5判/ページ数 406,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000227537
  • NDC分類 161.2
  • Cコード C3014

内容説明

近代性の変転のなかで展開された、宗教をめぐる言説の系譜と変容をたどる。過去と現在における宗教理解の終りなき相克と葛藤のうちに、近代性の臨界点を探り、その行く末を展望する。

目次

「宗教」の生誕―近代宗教概念の生成と呪縛
1 宗教・宗教学・宗教批判(新宗教と知識人―初期ドイツ宗教社会学と「知識人宗教」;姉崎正治と近代の「宗教問題」―姉崎の宗教理論とそのコンテクスト;啓蒙とアイロニーのあいだで―宗教研究と「批判的思考」をめぐって)
2 啓蒙・霊性・霊性探求(対抗科学と「霊性」探求の二〇世紀;知識人宗教とグノーシス―問題としてのR.シュタイナー;「知的中間層」と宗教―E・ブロッホの同時代宗教論;異界の「実在問題」―浅野・姉崎論争とそのコンテクスト;「体験」と「伝統」―近年の神秘主義論争に寄せて)
3 生・民族・自然―内在的宗教性(ヨーロッパと「宗教」―ゲルマン主義宗教運動から見る;宗教学と政治神学の「拒絶」―ゲルマン主義宗教学の帰趨;ゲルマン主義宗教運動の生成と挫折―E・ベルクマンの宗教構想とナチズム;「ポスト近代的宗教性」の一世紀―ジンメルとキューピットをめぐって)
4 宗教言説のゆくえ(「宗教」概念と「宗教言説」の現在;宗教のポリティックスとポエティックス―ローティ、カプートと「宗教」の臨界点)

著者等紹介

深澤英隆[フカサワヒデタカ]
1956年、東京生まれ。東京外国語大学外国語学部(インド・パーキスターン語学科)、東京大学大学院人文科学研究科修士課程(宗教学・宗教史学専修)、マールブルク大学神学部(宗教史)・非ヨーロッパ言語文化学部(宗教学)を経て、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学文学部助手、一橋大学社会学部助教授、ミュンヘン大学・ベルリン自由大学客員研究員等を経て、現在一橋大学大学院社会学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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