出版社内容情報
黒板を破って登場した初講義から最終講義まで、ゼミから発した劇団唐ゼミ★を生んだ大学での活動を室井尚氏と総括し、現在の状況、文化、教育を根底から問う。
内容説明
60年代に前衛演劇の旗手といわれ、現在にいたるまで一貫して独自の方法で演劇活動を続けてきた唐十郎氏は、1997年から2005年までの7年半、横浜国立大学の教壇にたった。「唐十郎」という存在、そして謎としての肉体と言葉の魅力に魅せられた学生たちは、ゼミから発した劇団唐ゼミを結成し、学外に打って出て行く。本書はその活動を総括するとともに、現在の状況、文化、教育を根底から問う。
目次
着任まで
「黒板破り」の衝撃
「劇」の由来―戯曲探索行のためのメモ
唐ゼミができるまで
演劇がよびさます力
想像力の冒険へ
最終講義まで
「唐十郎」という体験
劇作を中心とした唐十郎略年譜
著者等紹介
唐十郎[カラジュウロウ]
1940年東京都生まれ。明治大学文学部演劇科卒業。63年に劇団状況劇場を結成、67年に『腰巻お仙―義理人情いろはにほへと編』をテントで上演して以来、テント公演を中心に演劇活動を行う。現在、劇団唐組座長、劇作家、演出家、小説家、俳優として活動を続ける。『少女仮面』(69)で岸田國士戯曲賞、『海星河童』(78)で泉鏡花賞、『佐川君からの手紙』(83)で芥川賞、『泥人魚』(03)で読売文学賞、紀伊國屋演劇賞、鶴屋南北戯曲賞をそれぞれ受賞する
室井尚[ムロイヒサシ]
1955年、山形市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在横浜国立大学教育人間科学部教授。日本記号学会会長。主な専攻は情報文化論、哲学、美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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