出版社内容情報
晩年の荷風に深く親炙した相磯凌霜の荷風を巡る随想を初めて1冊にまとめる。荷風と凌霜の密なる交遊の記録は、荷風の実像を知る上での貴重な証言集であり、闊達洒脱な文による出色の荷風論でもある。
内容説明
荷風に私淑した著者による初の文集。胸襟を開いた二人の密なる交遊は、追随するもののない独自の荷風をめぐる随想として残された。散人の活々とした真面目が、全編に再現される。
目次
1(夏すがた余話;〓(ぼく)東綺譚余話
歓楽余話
腕くらべ余話
問はずがたり余話
日和下駄余話)
2(荷風先生の七つの話題;荷風先生と雁のモデル;荷風先生をおもう;荷風先生を思う;永井先生略歴;荷風知友書翰集;荷風先生と掃苔)
3(文行堂座右記)
4(永井荷風日記の栞)
著者等紹介
相磯凌霜[アイソリョウソウ]
1893‐1983。本名相磯勝弥。東京神田に生れる。鉄工所重役。晩年の荷風と親交を重ね、船橋市海神の別邸を荷風の仕事場として提供するなど、公私に亘り荷風を援助した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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