出版社内容情報
いまや社会にとって不可欠な技術となった人工知能(AI)とロボット。限りなく人間に近づきつつあるテクノロジーは、果たして生命を持つようになるのか。そして私たちはAI・ロボットといかに付き合うべきか。西垣通、河島茂生、ドミニク・チェン、広井良典、富山健、江間有沙による、技術と倫理をめぐる共同研究。
内容説明
いまや私たちの社会にとって不可欠な技術となった、人工知能(AI)とロボット。人間の能力を凌駕しつつあると語られるテクノロジーは、はたして私たちと同じ生命を持つと考えられるのか。そして、よりよく生きるため、私たちはテクノロジーといかに向き合うべきか。工学・情報学・社会学などから一線の研究者が集合、横断的見地から根源的なテーマを論じあう。
目次
生命的機械の登場―まえがきにかえて
第1部 人間と機械(人間と機械の連続と非連続、そして倫理―観察の複数性とシステムのありようとの関係をもとに;人新世におけるAI・ロボット)
第2部 ロボットとケア(非規範的な倫理生成の技術に向けて;ロボットの倫理)
第3部 AIと社会(AIを活用した未来構想と地球倫理;AI倫理の実装をめぐる課題)
著者等紹介
西垣通[ニシガキトオル]
1948年生まれ。東京大学大学院情報学環名誉教授。日立製作所主任研究員、米国スタンフォード大学客員研究員、明治大学教授をへて、東京大学社会科学研究所教授、同大学院情報学環教授、東京経済大学コミュニケーション学部教授就任を歴任
河島茂生[カワシマシゲオ]
青山学院大学コミュニティ人間科学部准教授。専攻はメディア研究、情報倫理
チェン,ドミニク[チェン,ドミニク] [Chen,Dominique]
早稲田大学文学学術院表象メディア論系准教授。専攻はHCI、ウェルビーイング
富山健[トミヤマケン]
千葉工業大学未来ロボット技術研究センター教授。専攻はロボットの擬似感性、介護者支援ロボット、プレゼンテーション指導
広井良典[ヒロイヨシノリ]
京都大学人と社会の未来研究院教授。専攻は公共政策、科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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