口笛を吹きながら本を売る - 柴田信、最終授業

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794968777
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

85歳の今も神保町の顔として、書店の現場から〈本・人・街〉を見つめつづける柴田信さんに3年にわたり密着した渾身書き下ろし。

85歳の今も岩波ブックセンターの代表として、神保町の顔として、日々本と向きあう柴田信さん。柴田さんの書店人生を辿ると、本屋と出版社が歩んできた道のり、本屋の未来を考える礎、これからの小商いの在りかたが見えてくる……。1965年4月、芳林堂書店に入社以来50年、書店の現場から〈本・人・街〉を見つめつづける名翁に、『「本屋」は死なない』の石橋毅史が3年にわたり密着した渾身書き下ろし。

序 いつだって会える名翁
1 書店の店頭から……?
柴田サンの生い立ち1(1930年?1953年 幼少?学生時代)
2 神保町に生きる
柴田サンの生い立ち2(1953年?1965年 中学教師?トラック運転手時代)
3 自分を表す、ということ
柴田サンの生い立ち3(1965年?1978年 芳林堂書店時代)
4 経営と自営
柴田サンの生い立ち4(1978年? 岩波ブックセンター時代)
5 「流れている現在」を生きる
あとがき

【著者紹介】
1970年、東京生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。出版社勤務を経て、98年、出版業界専門紙「新文化」編集部へ。2005年「新文化」編集長、10年よりフリーランスとなる。著書に『「本屋」は死なない』(新潮社)がある。現在、注文出荷制出版社による共同DM「今月でた本・来月でる本」にて「本屋な日々」を連載中。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツバメマン★こち亀読破中

19
かつて神保町のど真ん中に岩波ブックセンター(信山社)という人文書専門書店があり、その代表の柴田信さんは神保町の顔として業界に知らない人はいない存在でした(神保町を歩いているとたまに見かけたことも…)。本書は柴田さんに出版界の未来について話を聞き、まとめられた1冊です。その後、柴田さんが亡くなり、その1ヶ月程後に岩波BCも破産してしまったことを知っていて読むと、何とも暗澹たる気分です。でも柴田さんは“神保町ブックフェスティバル”を残してくれた!これは続けて欲しいッス!2024/08/04

阿部義彦

17
図書館本。2015年、晶文社刊。岩波ブックセンターの社長(当時)として神保町の顔役として活躍されていた柴田信さんの話を聞いて著者の石橋毅史さんが纏めたもの。自分的には柴田信さんの人柄や立ち位置には納得出来ない感じ。こんな人が居たら避けると思う。本に対しては素っ気なく熱く語らずに、経営や処世術(昔の教員時代の影響か。)には、一家言が有るらしいが、 陰に徹するかと思えば、出たがりで進んで世話役や講演を引き受ける。普通が良いをやけに強調するが、その普通って?持ってまわった言い方し過ぎ!意図が読めなかった。2023/09/02

たっきー

12
岩波ブックセンターの代表である柴田信さんが書店、書店員のあり方、本の流通などについて石橋さんに語ったもの。答えをスパーンと出さないあたりが大学の先生みたい。ところどころに本屋さんが減っていく原因が垣間見えて、柴田さんが思うような決まったシステム以外でも本が売れたら本屋さんが金銭的に厳しくなる事態は避けられのではないかなぁと思った。あと、システムが整いすぎて臨機応変に対応できる人が減っているのいうのは他の世界にでもいえそう。2015/07/26

アリクイ

9
本屋さんの世界で50年以上働いて生きてきた柴田信さんに、著者の石橋さんが本屋さんの仕事などをインタビューした本。石橋さんの目論見としてはなるべく万人に分かるような本の話と、本屋さんの仕事の極意などを聴き取りたかったのでしょうが、柴田さんが楽しそうに話されることは書店の黒子的な仕事の話や、実家の旅館の経営の話、中学校の先生やトラック運転手の頃の話など。何だかはぐらかされているような、その一方で商売人の感覚とか、ためになることを教えて頂いているような。本屋の話兼ビジネス書と捉えた方が読みやすいかも知れません。2015/07/01

まさむね

8
85歳にして現役書店員の柴田信さんに、『「本屋」は死なない』の石橋毅史さんがインタビューした記録。淡々とした会話ながらも、時折熱いメッセージが込められている。何度となく読み返すことになりそうだ。2015/04/30

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