出版社内容情報
北朝鮮の核実験、ミサイル発射に対し、国連安全保障理事会は制裁決議を出す――。国際社会はなぜ北のエスカレーションを止められないのか。安保理非公式会議記録の生々しいやりとりから浮かび上がる、大国の利害衝突と試行錯誤の対応。
内容説明
一九九二年、冷戦終結後の国際平和構築に向け、史上初の国連「安全保障理事会サミット」が開かれた。高揚感に満ちた安保理を北朝鮮の核開発疑惑が大きく揺さぶる。北朝鮮がミサイル発射・核実験を行い、安保理は制裁決議を出す―、四半世紀にわたって同じ事態が繰り返されながら、なぜ北のエスカレーションを止められないのか。「裏安保理」とも言うべき非公式協議の生々しいやりとりから浮かび上がるのは、米中ロら大国の利害衝突と試行錯誤の対応だった。国際社会は、孤立を深め核に依存する北朝鮮を包摂できるのか。
目次
第1部 冷戦終結後安保理の試練(第一次核危機苦闘の始まり(一九九三~九四年)
日米間の“ミサイル・ギャップ”(一九九四~二〇〇〇年)
北朝鮮とイラク拡散する議論(二〇〇一~〇四年) ほか)
第2部 「核なき世界」と北朝鮮(オバマと「核の世界」(二〇〇九年)
事務総長潘基文の模索(二〇〇七~一六年)
「天安」沈没事件の衝撃(二〇一〇年) ほか)
第3部 トランプと金正恩(トランプ登場(二〇一六~一七年)
エスカレーションは止められるか(二〇一七年))
著者等紹介
藤田直央[フジタナオタカ]
1972年京都府生まれ。朝日新聞政治部外交・安保・憲法担当専門記者。京都大学法学部卒業。朝日新聞社入社後、千葉支局、山形支局、政治部、米ハーバード大学国際問題研究所(客員研究員)、那覇総局、名古屋報道センター(デスク)等をへて現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Ryusuke Minato